【5回目】絶望的な状況で財布を無くした後、見つかるまでにやった事。

      2022/12/05

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前略、昨日財布を丸ごと盗まれました。

ここ最近で一番動揺してます…KOUです。

昨日は心斎橋の方に出かけてたんですが、そこで入った某大手コーヒーショップでやられました。

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紛失時の状況

連れと2人でミナミを散策中、ちょっと歩き疲れたので某ド○ールに入店。

休憩して、それから店を出る前に一回行っとこうと思って財布持ったままトイレに入ったんです。

小をする際、目の前に「ちょうどいい高さの段」があったんで、そこに財布を置いて用を足してました。

で、用足しを終えて店を出て、しばらく歩いて次の店へ。

晩ごはんを食べるために入ったちょっと小洒落たそのレストランでワインを注文したところで気付いたんです。

「ヤバい…ヤバいよ……財布、置いてきちまった」って。

 

もちろんダッシュで戻りました。

連れに「ちょっ、ちょっとゴメン!!」と言い残して。

ヤバい臭いがプンプンしてたんで、これ以上ないくらいの速度で心斎橋筋を駆け戻ったんだけど……

 

face2

僕の財布、無くなってました。

財布紛失、茫然自失。

 

ご存知の通り、最近の心斎橋や難波周辺は外国人旅行者がものすごく多くなっていて、僕が入ってたコーヒーショップも「日本人て僕らだけ?」ってくらい周りの席はほぼほぼアジア系外国人。

日本語はほとんど聞こえない代わりに中国語が飛び交ってました。

僕の経験上日本人だけなら、そして都心部でなければ、そこまで心配しなくても普通財布はそのままの場所に置いてあるケースが多いけど……今回は悪い条件が勢ぞろい。

こんなこと書くとポリコレ棒振りかざすのが好きな人に叩かれちゃいそうだけど、すべて僕の実体験から得た個人的感想です。

すがる思いで店の人に「財布の忘れもの届いてないですか?」って聞いたものの、答えは「NO」。

うなだれながらさっきのレストランに戻りました。

 

1年ぶり5度目

実は僕、今の財布を使い始めてからの7年間で何度も落としたり忘れたり盗られたりしていて、今回はたしか「約1年ぶり5度目」。

そう、結構な常連校なんです。

けれど、その度に彼(財布)は僕の元に戻ってきました。

だからいつも落としたからってそんな絶望したりしないんですが、今回ばかりは状況が悪過ぎます。

繁華街というそもそも生還率の低いエリアに加えて、その中でも特に外国人だらけの店。

登山で例えるならエベレストのデスゾーンみたいなもんです。

ここでミスをしたらまず帰ってはこれない。

 

まずやったこと

レストランに戻った僕は、グラスに注がれたワインにも目の前の料理にも手を付けず、黙々とクレジットカードの紛失・盗難センターに電話をして順番にカードを止めていきました。

現金は諦めるとしてもカード類を止めておかないことにはさらに被害が拡大する恐れがあるので、出来る限り急いで。

センターの中には待たされるだけで全然繋がらないところもあったりしたんで結局20分以上はかかった気がしますが、なんとかやっとその辺の連絡が終わりました。

でも何が一番ダメージかって、財布そのものを失くしたことが僕にとっては一番キツい。

お金はまた稼げばいいけど、気に入っていたあの財布と同じ物はもう手に入らない。

7年使い込んで愛着も湧いていた限定品だったのに……

 

でも、それを嘆いたところでどうなんの!?

自分の心の声がそう言ってました。

 

気持ちを立て直す

どうも、改めまして。KOUです。

僕は気持ちの切り替えが得意です。

嘆いたって悔んだって戻らないものは戻らない。

じゃそんなこと考えて時間使うよりは美味しいご飯食べに来てるんだから楽しまないと。

せっかくなのにもったいない。

そう考えた僕はこの食事をちゃんと楽しむことにしました。

 

まずワインを少し多めに流し込み、料理を口に運ぶといくらか余裕が出てきます。

急に笑顔になった僕を見て連れは「どうしたん?大丈夫?」と怪訝そうな表情をしたんだけれど、僕の方は逆にちょっとずつ楽しくなってきました。

「これぐらいのことで凹んでどうすんの!?」

「世の中もっと大変なことなんていくらでもあるんだし」

自分の中の強がる気持ちがそう言っています。

連れには「申し訳ないけどこういう状況なんで、一時的にここの支払いを立て替えてもらえない?」と伝え、遅れた分を取り戻すようにさらに料理をパクつきます。

 

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飲んで食べてしていると、次の皿を持ってきた店のスタッフが「さっきまで大変そうに見えたんですけど、どうかされたんですか?」と尋ねてきました。

KOU「いやー、さっきの店で財布ごと盗られちゃって。今ノーマネーなんですよ、ははっ」

スタッフ「えっ!??」

KOU「あっ、でも安心して下さい。支払いの方は連れにお願いして大丈夫なんで」

スタッフ「いや、そうじゃなくて……てか盗られた割には妙に明るいですね」

KOU「僕、切り替えが得意なんですよ。せっかくの食事、楽しまないともったいないんで」

スタッフ「…スゴいっすね、僕ならのんびりメシ食ってる場合じゃないって帰りますよ」

と半ば呆れられながらもボトルワインを一本空け、デザートを食べる頃には頭の切り替えも完全に完了。

すっかり楽しい気持ちで店を後にすることが出来ました。

 

その後、交番へ寄って盗難届けを出したら、あとは運を天に任せて連絡が来るのをじっと待つのみ。

 

財布を失くしたらすぐにする事、まとめ

  1. クレジットカードを止めよう(電話する)
  2. 銀行のキャッシュカードも止めよう(電話する)
  3. 現金は潔く諦めよう
  4. 最寄りの警察署か交番で届を出そう

まず一番目と二番目はこれ。

カード類については現金以上の被害が出る恐れもあるので、急いで「紛失・盗難センター」に電話して下さい。

限度額や口座残高の多いものから止めていくのが正解です。

クレジットカードの場合、一度止めるとたとえ見つかってももう同じカードは使えません。

なので止めると同時に新しいカードの再発行手続きを行います。

これには一枚あたり1,000円程度の手数料がかかってくるのが一般的。必要経費と思って下さい。

 

三番目、現金のことは完全に諦めて下さい。

あのラーメンマンも言ってます。

「現金のことは忘れろ、そうすればお前は強くなる」と。

 

次に警察に行って届を出しましょう。

落とした場合は遺失届(いしつとどけ)、盗られた場合は盗難届(とうなんとどけ)なんですが、よく分からなくても警察の人に聞けば優しく教えてくれるので大丈夫。

無人の交番でもOK。中に置いてある電話機から管轄の署に繋がるので、事情を伝えれば警察官が交番に来てくれます。

「届なんて出したってどうせ…」

と思う人も多いかもしれませんが、僕は今の財布を使い始めてからこれまで7年、5回失くしたけど毎回必ず手元に戻ってきています。

嗚呼、素晴らしき哉、日本の治安。

「日本の治安は世界一…!!」トサカみたいな頭をしたドイツ軍人も言ってたような気がします。

 

ちなみに電車内や駅で落とした場合は、その電鉄会社の落し物センターにも必ず電話して確認して下さい。

当日だとまだセンターに集まり切ってないケースが多いけれど、2日後までにはだいたい集められてくるので、そのタイミングで電話するのも有り。

 

警察に届を出した結果

電話

その日、僕にしては珍しく夜中に何度も起きました。頭では切り替えたつもりでも、ストレスを感じていたのかもしれません。

そしてその翌朝、一本の電話が鳴りました。

ディスプレイを確認すると、相手は未登録の固定電話の番号。

知らんなぁ~と思って出るどうか一瞬迷ったけれど、よく見ると末尾が「1234」

「あ、警察だ…」と思って出てみると…なんと財布が見つかったって!!

マジですか~~!?

正直、今度という今度は無理だと思っていたんで、めちゃくちゃ…ホントめっちゃくちゃ嬉しいです。

 

発見状況

いったいどういう経緯で見つかったのか聞いてみると、僕が財布を盗られた心斎橋筋のコーヒーショップのすぐそば、目と鼻の先にあるユニクロ店内に捨てられていたという。

発見現場が(外国人にも大人気の)ユニクロ。

そして盗られたコーヒーショップで周囲から聞こえて来ていた中国語…。

これはまぁそういうことだよね。

それはともかく、見つかって本当に良かった。

 

引き取り

さっそく南警察署まで取りに行ってきました。

確認してみると抜かれていたのは現金だけで、カード類はそのまま。財布も汚れたり傷付いたりしてなかったんでホッと一安心。

 

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またこの手に出来るとは!

今後は二度と油断しないよう、気を引き締めていきたいと思います。

みんなも万が一大切な物を失くしたり落としたりした時は、絶対に諦めないで警察や落し物センターに連絡を!

 

紛失した財布が見つかる確率や日数は?

紛失経験豊富な(笑)僕のデータを参考にして下さい。

 

財布を紛失して見つかった確率:100%

僕が財布を失くすのはだいたい夜なんですが、警察へは当日または翌日には必ず盗難届または遺失届を出しています。

 

「見つかった」という連絡が入るまでに掛かった日数

1日:60%
3日以内:20%
5日以内:20%

 

このうちの1回はバッグごと盗まれていて、警察から連絡はあったものの中に入れていた財布は未発見でした。

発見場所と状況を尋ねると、バッグは盗られた場所から5kmほど離れた住宅街の道端に捨てられていた様子。

おそらくバッグを盗んでそこまで移動、中を確かめて財布だけ取ったはず。

とするなら、きっと財布から現金だけ抜いて、財布自体もその近くに捨てている可能性が高い。

そう推理した僕はバッグが見つかった付近を丹念にチェック。

結果、側溝に落ちていた財布を発見することに成功しました。

 

紛失後、何日待つか

データ上は

上記データを見て分かる通り、最終的に見つかった僕の5回のケースではすべて5日以内に発見の連絡がありました。

なので警察に届を出してから一週間しても連絡がなければ相当厳しい。

ちなみに警察は、届を出す際に連絡のつく電話番号を明記しておけば発見時に向こうから連絡をくれますが、電車の駅や車内で落とした場合→つまり電車の落し物センターに届けられた場合は、基本的に向こうから連絡してくれないので、何日かおきにこちらから電話で確認する必要があります。

また、電鉄会社ごとに決まっている保管期限が過ぎると、届いた落し物は警察に移送されるのでちょっとややこしくなります。

というのも、電車の落し物センターの場合は「いつ、どこ行きの電車で見つかったか」などの情報も管理しているのが普通だけど、警察に引き渡される際にそれらの情報すべては伝達されていないケースも考えられるから。

落とした物が特徴の少ないものや特徴を説明しにくいものなら、なるべく電車の落し物センターにあるうちに確認する方がいいってことです。

 

保管期限

平成18年6月に改正された遺失物法により、衣類や傘などの安価な物、拾得物の量が多い物に関しては、2週間以内に落とし主が見つからない場合売却できることになりました。

その他の物も、これまでの6ヶ月から3ヶ月に保管期限が短かくなっているので注意しましょう。

ちなみに今は落し物をネット検索できるようになっていて、各都道府県警ごとにサイトがあるのでそちらも確認することをおすすめします。

 

お礼は必要なのか?

よくお礼は一割と言われたりしてますが、法律的には遺失物法の第28条1項に規定があり、5%~20%と決められています。

法的には報労金といって、拾ってくれた人に対して支払う義務があります。

しかし、拾い主が辞退した場合は必要ありません。

 

実際のところどうなのか?

僕のケースで言うと、これまで拾ってもらった5回全てで、拾い主さんはお礼の連絡もお金も要らないと辞退されていました。

この5回以外に、約30万円入った封筒をバッグごと落として届けてもらった時も、同じく辞退されてました。

日本人的な奥ゆかしさなのか単に面倒なのかは分かりませんが、結果として僕はいまだに報労金を支払った経験がありません。

 

注意点

ここまで見てきた通り、見つかる確率は相当高いと思います。

ただし!

ヴィトンやエルメス、シャネルやグッチなど分かりやすいハイブランドは、財布そのものを売られてしまう可能性が出てくるので発見率は下がることが予想されます。

ちなみに僕がメインの財布として使っているのはこれ

僕みたいによく失くしたり落としたりする人は、その辺も考えて財布を選ぶといいかもしれません。

 

また、発見時に中に名前の付いたカード類などが残っていて警察から連絡が来るパターンならいいけれど、それらが全て捨てられている場合は誰のものか分かりにくく、該当者不明であれば当然連絡はきません。

そうならない為に必要なのは遺失届に落した物の正確な情報を書くことなので、落としたら困るもの、失くす可能性があるもの(もちろん財布以外の物も)については、事前に携帯のカメラなどで何枚かいろんな角度の写真を撮っておくと何かあった時に説明しやすくなるのでおすすめです。

 

 

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