富士登山(4)村山古道を下る、そして彷徨う

      2016/10/29

富士登山(3)御来光を見るには何時に出発する?

富士登山(2)麓の浅間神社から吉田口登山道を登る

富士登山(1)江戸時代のルートから登ってみることにした

まだの人はこちらから先に読んでみて下さい。

スポンサーリンク

引き続きお鉢巡り、そして下山

DSCF4272

少し離れたところから見た剣ヶ峰。

一般的に山頂と呼ばれているのは火口の淵なんだけれど、そこから見てもさらに一段山になっているのが分かる。

 

DSCF4271

火口は直径780m、深さは200m以上。

今から千年以上前に書かれた竹取物語には、当時の富士山が噴煙を上げている様子が描写されているし、約300年前には宝永大噴火が起きている。

 

DSCF4274

建物がいろいろあるのでオンシーズンに来たらかなり賑やかそう。

 

DSCF4275

頂上浅間大社奥宮と書かれた札が立っていた。

ここは静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社の奥宮で、実は富士山の八合目より上はこの神社の境内、つまり私有地に当たるらしい。

 

DSCF4277

ぐるっと一周しようかとも思っていたけど、吉田ルートまで歩いてからまたここまで同じ道を戻ってくるのも味気ない。
なのでお鉢巡りとしては1/3ほど残っているが、ここから富士宮ルートで下山することにした。

 

DSCF4279

オフシーズンということで一応通行止めとなってはいるが、下からも人がパラパラと登ってくる。

 

下山開始

DSCF4281

7時半ごろ下山を開始。
写真だとちょっと霞んで見えるけど素晴らしい眺望。

 

DSCF4282

そして降りるだけなのでとても気楽。

 

DSCF4283

少し離れた砂地?に道を発見。

最初「あれが大砂走りか!?」と思ったけれど、位置的に見えるはずもなく、実際はただのブルドーザー道だった。

 

九合目

DSCF4285

九合目、万年雪山荘のところで上半身裸で歩く外国人のおっちゃんを目撃。

ここ富士宮ルートも吉田ルートに次ぐ人気ルートなので小屋はいくつもあるけれど、七合目以上は全て閉まっているようだ。

 

DSCF4287

一見サボテン風のこれは…?

鳥居にしては横木が無いが、その代わりに……

 

DSCF4288

無数の硬貨が嵌め込まれていた。

なんだろう…またここに来られますように的なやつ?

 

DSCF4291

こちらはちゃんと横木のある鳥居。
雲の上に立つ鳥居って天空の門みたいでなんかカッコいい。

 

DSCF4293

約300年前、1707年(宝永4年)の宝永大噴火で生まれた宝永火山が見えてきた。

あの頂上は標高2,693m。

 

DSCF4294

宝永火山の裾野には緑の絨毯が広がっていた。

 

DSCF4298

降り始めて2時間弱、ここもまだ雲の上。

 

DSCF4303

自転車を背負って登ってくるグループを発見。

頂上からあれで駆け下りるつもりか……いいな、面白そうだ。

 

DSCF4306

降りは息切れしないし汗もかかないし、そういう点ではとても楽だけれど、爪先に繰り返し繰り返し体重が掛かり続けるので部分的に痛めやすい。

いつの間にかズキズキと脈打つようになっていた。

 

DSCF4307

9月からオフシーズンとはいえ、まだ初旬なので人は結構多い。

 

DSCF4308

途中何故か水平にも道が延びていて、そっちへ歩いていく人がいた。

後日調べたところによると「御中道(おちゅうどう)」といって富士山中腹を一周する道があるらしい。

一周およそ25kmの富士山一周道。
途中には巨大な亀裂・大沢崩れもあってとても興味深い道なんだけど、残念なことに1977年に起きた転落事故以降は通行不可となっている。

 

七合目

DSCF4310

石で覆われているのは元祖七合目・山口山荘。

標高約3,000m。

昔の山小屋は岩室(いしむろ)と呼ばれていて、こんな風に出入口以外はすべて石で覆われているのが一般的だったらしい。

 

DSCF4314

頂上を出てから約4時間弱。
11時20分頃、六合目に到着した。

 

DSCF4312

富士宮口の六合目は標高約2,500mで、宝永山荘と雲海荘の二軒の山小屋が並んでいる。

ここから村山古道に入れるはずなので飲み物を買ったついでに聞いてみると、「ほれ、すぐそこからだよ」と教えてもらうことが出来た。

風濤社さんのサイトにアップされていた「村山古道を行く・地図」をプリントアウトしてきていたので、ここからはそれを見ながら進んでいくことにする。

 

いよいよ村山古道へ

DSCF4316

一見なんの変哲もないのでどこが道なのかかなり分かりにくい。

 

DSCF4319

本当にここなのか?と半信半疑で降りていくと、

 

DSCF4320

15分ほど進んだところでやっとルートを示す赤い目印を発見。

これで少し安心した。

 

DSCF4326

道さえ合っていれば降りるだけだし楽勝楽勝と進んでいたら、木々が薙ぎ倒されたポイントに遭遇。

迂回出来るような道は無いので、倒れた木を乗り越えたり下を潜ったりしながらさらに進む。

 

DSCF4328

大きなキノコ。
そういえばさっき山菜採りのおじさんにあったが、おじさん熊鈴をぶら下げていた。

熊ってこの辺り、出るんだろうか…

 

DSCF4329

霧なのか雲なのか。
とにかく白くガスってきた。

さっきから赤い目印はあっても地図に書いてあるチェックポイントが見つからない。登りと下りでは見える角度も違うので、気付かないまま通りすぎた可能性もある。

 

DSCF4336

地図に載っている白く立ち枯れたような木が無数に倒れている場所に出た。

少し道を見失いかけていたけど、ここまでは間違っていなかったようだ。

 

DSCF4337

木イチゴ?

食べられそうな気もするけれど、ここは1つ慎重に。
写真を撮るだけにしておこう。

 

DSCF4338

すぐそばに留まった蝶。

カメラを近付けても逃げずに撮らせてくれた。

 

彷徨う

DSCF4341

いつの間にかまた現在地がわからなくなってきた。

道はあるが、それが村山古道の正しいルートなのかどうかが判らない。
村山古道に入ってすぐに見かけた山菜採りのおじさん以来、誰一人として人には会っていないので、尋ねることもできない。

 

DSCF4342

それでも多分ここまでは合っていたように思うんだけど……

 

この先からどうもまた地図の記述と合わなくなり、本格的に彷徨いだした。

まだしばらく日が暮れるような時間帯じゃないけれど、山の中は暗くなるのが早いのでちょっと焦る。

のんびりカメラを弄ってる場合じゃなくなったので、ここからはあまり写真が無い。

 

DSCF4343

……はずだったけど、こんなのを一枚撮っていた。

たぶんかなり気になったんだと思う。
赤いトウモロコシみたいなの、何だろこれ。

後日調べてみたところ、これはマムシグサという植物。薬草としての使い方もあるようですが、基本的には毒草です。口にした場合、胃腸障害や麻痺の可能性あり。

 

DSCF4345

彷徨うこと1時間ほど。

14時半頃、やっと道路の方角がわかる標識を発見!!

これでスカイラインの料金所まで出られれば…

 

逸る気持ちを抑え切れずに、歩いて歩いて歩いて……

 

脱出

DSCF4351

15時、ついに車が走る道路に到達!!

このまま暗くなったらタープもシュラフも無しでどうしようかと思ったけれど、何とか無事に脱出することが出来た。

 

DSCF4354

富士山スカイラインの旧料金所跡(現在は無料)。
標高は1450m。

 

ここからまた森林に入って村山浅間神社を目指すかどうか迷ったが、本来のルートとはかなり違う場所に出てきてしまったので、今からルートを探して戻ったとしても時間的に厳しい状況。

もしまた道を間違えれば今度こそ山中で準備も無く野宿することになる。

 

遭難するのは本意ではないので、残念だけど今回はここから麓までヒッチハイクで降りることにした。

 

DSCF4355

ヒッチハイクはすんなりと成功し、その親切な人が送ってくれたのがこの「富嶽温泉・花の湯」というスーパー銭湯。
「本当に助かりました!」と礼を言い、大きく手を振って別れる。

 

脱衣所で恐る恐る靴下を脱いでみると、左足の親指の先端がドス黒く変色していた。

ずっとズキズキ鈍い痛みがあったし、ある意味予想通り。
(左足の親指の爪は後日ポロっと脱落)

出来るだけ爪先をどこにも当てないように気を付けながら汗を流し、湯船に浸かってほっと一息。

 

DSCF4357

風呂上がりのビールを喉が吸収するように飲みほして、ハラペコのお腹には富士宮やきそばを。

 

初めての富士登山、結果まとめ。

出発 到着 行動時間 内容
初日 6:45頃 16:30頃 約9時間45分 北口本宮冨士浅間神社から吉田口登山道を通り八合目白雲荘まで。
2日目 2:30頃 15:00頃 約12時間30分 吉田ルート八合目白雲荘から頂上2/3周を経て富士宮ルートの六合目宝永山荘へ。そこから村山古道を通り、途中道に迷ったものの、結果的に富士スカイラインの旧料金所まで。

 

予定した内容を完全達成とはならなかったけれど、麓から頂上には登れたし、村山古道も一部歩いて最後もなんとか野宿にならず帰れたんで気分はそんなに悪くない。

もしまた登る機会があった時には、村山古道リベンジをメインに何か面白いプランを考えてみよう。

スポンサーリンク

この記事をシェアする!

 - 山登り山歩き