【南米徒歩編02】パイネトレッキングのための装備、食料、交通手段など

      2017/04/27

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トレス・デル・パイネ国立公園があるのはチリ南部のパタゴニア地方。
3000m峰のパイネ・グランデをはじめとした山々の周りを巡るトレッキングのため、世界各地からたくさんの人々が訪れる場所だ。

起点となる町は国立公園より100kmほど南にあるプエルト・ナタレス
2015年11月下旬。まずはそこに宿を取り、トレッキングのための準備にかかった。

 

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パイネ・サーキット

パイネ国立公園で過ごす日数は人によって様々。日帰りの人もいれば1泊2日や2泊3日の人もいる。

ある程度しっかり歩きたい人には4,5日間かけて南側を回るW(ダブル)というルートが人気だが、今回僕はぐるりと一周するサーキットというルートを回る計画を立てた。

予定の日数は10日間。

僕はこれまで2泊3日以上の山歩きをしたことが無いので食糧やガスなどがどれくらい必要なのか正直見当が付かなかったが、情報収集してそれでも分からない物については多めに持っていくことにした。

同宿のフランス人からの情報で"Base Camp"という名の公園近くのカフェに行ってみた。

ここは毎日15時からパイネ初心者のための無料情報講座をやっており、スペイン語が基本のチリにあって英語で話が聞けるのはありがたい。
費用は特にかからないが、カフェなのでお礼の気持ちとしてコーヒーの一杯でも飲んでくればOKだろう。

ここで得た情報としては…

パイネ国立公園ではアマルガ湖の近く"以外"の水は飲めるので、ボトルさえ用意しておけば水の心配はほぼ無いこと。
朝のバスは午前7時30分発だが、シーズン中はたいてい乗り切れないので7時50分頃に追加便が出ることが多いということ。
キャンプサイトには有料のところと無料のところがあって、無料で泊まれるのは Paso、Italiano、Las Torres、Las Carretas の4ヶ所らしいということ。
そして無料のキャンプサイトは連泊禁止だということ等々。

 

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これがそのパイネ国立公園の地図。

アルファベットのWのように見える赤いライン部分を歩くのが「W(ダブル)」、そして赤いラインだけでなく、その上部に続く茶色のラインも合わせてぐるりと一周するのを「サーキット」という。
今回は逆時計回りに一周する計画だ。

テント、シュラフ(寝袋)、クッカー、雨具、防寒具など道具は日本から持ってきていたので購入したのはほぼ食糧。
プエルト・ナタレスの町にある大きなスーパーで揃えることが出来た。

トレッキングに不要な物はバッグにまとめて宿で預かってもらい、翌日からの長丁場のための栄養源として出発前夜に卵を1パック茹でておいた。

 

現地で購入した食料(一人分)

プエルト・ナタレスのMunuel Bulnes通りにあるUnimarcという大きなスーパーで食料品関係はほとんど買い揃えることが出来た。

この時のスーパーでの支払いは合計$36000(チリペソ、日本円にして約6000円)ほど。支払いにはVISAも利用できた。

スタートしてからも途中パイネ国立公園内のキャンプサイトで購入できる物もあるが、どうしても高くなるので出来れば避けたいところ。今回は下記の内容でほぼ足りた。

 玉子12個 チリの玉子は12個で1パックが普通らしい。茹でて全部持っていった。塩をかけてそのまま食べたりマッシュポテトに入れてみたり。気温が低くかったこともあり一週間程度は問題なく食べることが出来た。
 スパゲティ 1kg 簡単なので夜は毎日パスタ。細い方が火が早く通るのでガスの減りも少なくて済む。
 野菜を練りこんだマカロニ 400g スパゲティだけだと飽きそうなので、違う食感を求めて購入。
 サラミ 250g 主に酒の友として活躍。
 ザラメ 500g 紅茶やオートミールなどで活躍。白糖より値が高いが、こちらの方が栄養価が高いかなと思いザラメに。
 紅茶 1箱(20パック入) 朝晩クッカーを使った場合は、最後に紅茶を作る時の湯で内側の汚れをふやかし、こそげてキレイにするので必須。
 オートミール 1kg これはかなり余った。パイネ以後もずっと持ち歩いて少しずつ食べたが、食べ切るのにひと月以上かかった。
 粉ミルク 1箱(7.5kg) オートミールに使うつもりで購入。持っていったのは4.5kg程だけどこれもほぼ丸々残った。その後パスタにとろみを付けるのに利用したら結構便利だった。
 マッシュポテトの素 250g 沸かした湯に入れて混ぜるだけ。これはちょうど適量だった。
 干しプラム 300gx2袋 主に昼食や行動食に。
 干し葡萄 100gx2袋 朝のオートミールに入れて利用。昼食や行動食にも。
 チョコクッキー 150gx7つ  昼はこれがメイン。種類で値段も違うので、なるべくグラム当たりの安いものを買った。
 マギーの野菜コンソメの素 1箱(8つ入り)  とても便利なので必ず持ちたい。一人なので量はこれで足りた。
 マギーカップスープの素×6袋  一人用のカップスープだけど晩のパスタの味付けに利用。これとコンソメで味を付けた。
 スープの素(1袋で5回分)×2  上の一人用と中身はほぼ同じ。どちらかでいいと思う。
 塩(ガーリック入り)  塩は必須だろうと思って小瓶入りを買ったものの、あまり使う機会が無かった。コンソメやスープの素があれば無くてもいいかも。
 インスタントヌードル 85gx5個  昼に食べるつもりで買ったが、実際は昼に火を使える場所にいることがほとんどないし、わざわざ湯を沸かすのも面倒なのであまり要らなかった。
ピスコ 250ml チリやペルーで飲まれている蒸留酒。ハーフサイズの小瓶を買い、入る分だけ小さいペットボトルに入れ替えて持って行った。一日の最後にこれを飲むのが至福の時。ちびちび飲んでいたが、最後少し足りなかった。

 

現地で購入した道具

だいたいは日本から持ってきたので、プエルト・ナタレスの町で購入した道具はごくわずか。

パイネに行く人は皆このプエルト・ナタレスに泊るため、町の多くの宿ではテントやシュラフのレンタルもやっているし、主要な通りを歩いていると山道具を扱っている店がいくつかあるのでそこでも調達可能。

ただしシュラフ(寝袋)は日本製品のようにコンパクトなものが無いので、もし自分で持っているものがあるのなら日本から持っていく方がいいかも。

パイネ国立公園の地図は町外れのインフォメーションセンターに行けば無料でもらうことができる。

ガス缶(230g)x5 パイネ以後も必要になってくる物なので多めに5本購入。エル・カラファテで聞いた値の半額程度だった。パイネサーキットには3本持っていったが、7泊8日で実際に利用したのは1本と少し。
zipロック スペイン語では濁らず「シップロック」の発音で通じる。ゆで卵にサラミ、砂糖等々、一度開けた粉ものなどを入れておくのにも重宝しました。ビニール袋もあるととても便利。
ペグ(6本入り)とビニールロープ ガイライン用に購入。ロープはちゃんとした物が見つからなかったのでとりあえずビニール製のものを買ったが、すぐヨレてしまって結局風対策には利用できず。
トレッキングポール 風に弱いと言われているMSRのテントの補強用に購入。実際に補強で利用することはなかったが、トレッキングに非常に役立った。上り坂は特に有った方が楽。

 

日本から持っていった装備

ザック Gregoryのバルトロ(L)を使用。容量は79L。水はキャンプサイトや川で随時補給できるので、もう少し容量の小さいザックでもいけたかも。
テント MSRの2人用テントHubbaHubba(ハバハバ)。ダブルウォールでメッシュなので結露せず快適。ただし風への耐性は強くない。風速20mという台風並みの強風を受けた際にはなんとか持ちこたえたものの、ポールが曲がってしまった。といっても少しだけなのでその後の利用には問題無し。
シュラフ(寝袋) ISUKA社。ダウンで最低使用温度-15℃のAir700SLを使用。シュラフカバーが無くても寒いと感じることは無かった。同じくISUKAのコンプレッションバッグ(M)で圧縮して持ち運び。
ロールマット サーマレストのリッジレスト。なるべくかさ張らないように長さ約120cmのSサイズを持っていった。このサイズだと足は乗らないが、腰が乗っていれば特に問題無し。
ストーブ&クッカー ストーブはプリムスのP-153、クッカーはスノーピークのトレックコンボを使用。アルミ製。大小2つのセットになっているが、1人なら小さい方だけでもOK。
トレッキングシューズ アッパーがゴアでミドルカットのものを使用。特に問題は無かったが、ミドルカットの場合、泥はともかく雪対策としてゲイターもあった方が安心。ハイカットのゴツいものとどっちが良いかはその人次第。
防寒具 ユニクロのウルトラライトダウンとフリース。特にULダウンはコンパクトにまとまり携帯性に優れるのでおすすめ。この2枚にゴアのレインウェアを足した3枚をその時の状況に合わせて脱ぎ着した。
レインウェア モンベルのゴアテックスのもの。下も防水透湿性のパンツを準備。運良くほとんど雨に当たらなかったが雨具は必須。
日焼け止め 毎日何時間も日に当たる上、寒くても日差しが結構強いのでこれも必須。

4日目の雪の峠越えが非常に寒く、防水(重要!!)のグローブや耳当ての付いた帽子、ネックウォーマーが大活躍。

ぬかるんだ所もルート全体でちょくちょくあったので、ゲイター(脚に付ける泥除け)があってもいい。特に雪がある時期は峠越えでも活躍するはず。

今回はそこまで雪が多くなかったので困ることはなかったが、ゲイターがあると隙間からの雪の侵入を防ぐことができるので、より安心できる。

 

交通手段

拠点の町プエルト・ナタレスからパイネ国立公園までの距離は約100km。この間を専用のバスが往復している。

丘の上のバスターミナルから毎日7:30発と14:30発の2便(人数が多ければ増発便が出ることもある)出ていて、所要時間は片道2時間半ほど。途中1ヶ所、軽食の取れる場所で30分程度の休憩がある。

行きは入園料を支払う必要があるのでアマルガ湖のそばの管理事務所(Laguna Amarga)前で全員降ろされ、支払った後はみんなそれぞれ自由に動き始める。

管理事務所前から歩き出す人は少なく、別のミニバスに乗り換えてホテル・ラス・トーレス(Hosteria Las Torres)前まで移動してから歩き始める人が多い。

プエルト・ナタレスへ帰る便も一日2便。
アマルガ湖そばの管理事務所からだと14:30発と20:00発がある。

バスは予約制。プエルト・ナタレスなら泊まっている宿のスタッフに言えば、たいていの宿でチケットを手配してくれる。

料金はどこで買っても同じで往復$15000(チリペソ、2015年11月現在)。

ちなみにプエルト・ナタレスまでは、北にあるエル・カラファテまたは南のプンタ・アレナスまで飛行機で来て、そこから長距離バスで移動するのが一般的。

 

費用

全員必ず必要なもの。

  • 国立公園入園料 $18000
  • キャンプサイトの使用料
    自分で持ってきたテントを張る場合 1泊$4500~$7500程度(キャンプ地ごとに違う)。無料のキャンプサイトもいくつかあるが、それだけでプランを組み立てるのは困難。
  • 往復のバス代 $15000

下はプラン次第で必要になってくるもの。

例えば入園料を支払った管理事務所からホテル・ラス・トーレスまでを歩かずにバス移動するのならミニバス代が必要だし、Wルートを西側からスタートしたい場合などはプデト(Pudeto)までバスに乗り、そこからフェリーでペオエ湖(Pehoe Lake)を渡ることになるのでフェリー代が必要になる。

  • ミニバス代 $3000(片道)
  • フェリー代 $15000(片道)、$24000(往復)
  • ホテルなどに泊まる場合の宿泊代
    国立公園内のホテルなどは日本円にして1泊2,3万円~
  • 食事代、もしくは追加の食料購入費など
  • 寝袋や調理器具など装備を借りる場合はそれらのレンタル代

※料金は2015年11月現在のもの。$と表記されているものはすべてチリペソ。

国立公園内ではクレジットカードを使えるところもあるが、使えない場所も多い。
チリペソの現金を多めに用意していった方が安心。

 

実際に歩いた際の記録はこちら。

【3】パイネ・サーキット 初日~4日目 へ続く

 

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