大阪たこ焼き100円対決！ピアvs甘栄堂、真の最安値はどっち？ついに決着!?

大阪名物というと真っ先にイメージされる「たこ焼き」。

どこが一番美味い？って他府県の友達なんかに時々聞かれるんですが、「やまちゃん」「わなか」「くくる」「うまい屋」「甲賀流」「はなだこ」「会津屋」…人それぞれ好みもあるんで、どうしても票が割れますよね。

じゃあ誰もが納得する方法で「大阪No.1のタコ焼き屋」を確定することは出来ないのかっていうと、実はこれが明確に出来るんです。

今回は、ちょっと視点を変えて安さで勝負。

大阪最安のたこ焼き屋を決める頂上決戦！

大阪のたこ焼きの相場って知ってますか？

梅田や心斎橋の繁華街で標準的なのが「10個で500円」。

正直なところ、粉もんの原価を考えると結構高いです。

そんな中で大阪最安と言われているのが旭区にあるピア。

実は僕も最近その存在を知ったんですけど…

なんと16個でたったの100円！

標準的な10個500円の店だと1個あたり50円なのに、こちらは1個あたり僅か6.25円。常識外れなまでの安さです。

 

対するのは此花区の甘栄堂。

こちらは15個100円（1個あたり6.67円）と個数でギリ及ばないものの、それでも十分驚異的な安さ。

単純に数で比べるなら同じ100円で16個と15個、ピアの勝ちになるんですが、たこ焼きって1個の大きさが店によって結構違うじゃないですか？

なので今回はサイズや重さまでキッチリ測った上で結論を出してみたいと思います。

そんなわけで両店ハシゴの旅へ！

 

ピア（16個/100円）

住所：大阪市旭区高殿6-2-24

アクセス：地下鉄谷町線 関目高殿駅から徒歩2分

営業時間：15~19時、日曜定休

 

訪れたのは土曜の午後4時前。

関目高殿駅の5番出口階段を上がると180°真後ろへ進む。

 

突き当りを左に曲がると学校帰りの高校生たちと次々にすれ違う。

住所的にはピアはこの道の右側。

ていうかもう視界に入ってるはず。

 

…と思いながら歩いていくが、それらしき店舗が見当たらない。

ひょっとして裏側だったかな？とその一角をグルっと回ってみるも、やはり見当たらない。

 

今日は定休日じゃあないし時間的にも営業中のはずだけど、お爺ちゃんとお婆ちゃんがやってる個人店だから臨時休業なのか？

確認するべく通りにあった惣菜屋のおばちゃんに聞いてみると、

なんと…

 

2,3年ほど前に閉店!!!

ま、ま、ま、マジですかぁぁぁぁ！？

廃業し、もう今はやっていないという言葉に、ただ愕然とするしかなかった。

 

…これが現状。

赤い扉の建物の左隣り、シャッターの開いているところが元ピアだったらしい。

およそ50年、半世紀も営業していたのに、来るのが少し遅かったか…。

 

超激安なのにちゃんと美味しいたこ焼きと聞いて期待していただけに本当に残念。

ピアはこうして伝説になった。

 

…気を取り直してもう1つの店へ。

 

甘栄堂（15個/100円）

住所：大阪市此花区高見2-7-14

アクセス：JR西九条駅、阪神淀川駅から徒歩約20分、阪神伝法駅から徒歩約7分

営業時間：10~18時、金曜定休

 

阪神電車に揺られて午後5時過ぎに淀川駅に到着。

ここから約1.2km、20分ほど歩いていく。

 

高架の下を抜けて浄水場の脇を進むと、

 

辺りには小奇麗なマンションがたくさん建ち並んでいる。

 

それが途中から裏手の通りに入ると雰囲気がガラリと変わり、いかにも激安のたこ焼き屋が有りそうな雰囲気がしてきた。

 

プレハブに赤いテント、そして提灯を吊るした店を発見。

あれだ…！

さっきのことがあるだけに、在ってくれてほんと良かった。

 

「たこ焼き」以外どこにも店舗名は書いてないけれど、ここが甘栄堂で間違いない。

なぜならガラスに「15個100円、7個50円」って書いた紙が貼られてるから。

さっそく100円分お願いした。

 

聞いてみるとなんと創業57年。

まさかピア（約50年）より長くやってるとは…！

この時はおじさん一人だったが、ご高齢のお母さんとそのお姉さん、そして息子であるおじさんの3人でやっている様子。

 

店内にはテーブルと椅子があり、数人程度なら中で食べられるようになっている。

僕は中で食べさせてもらうことにした。

 

店内禁煙。何度でも言うけど15個100円というのは驚異的な安さ。

 

お茶やジュース類も売っていた。

容量の少ない缶コーヒーは70円、500mlのペットボトルは100円。

 

そしてついに、2018年時点で大阪最安のたこ焼きがやってきました…！！

 

1,2,3,4,5……確かに15個ある。

サイズは結構小ぶりだけど100円だからね。

これはソースだけど醤油も選べて、マヨネーズは10円プラス。

 

で、今日はしっかり測ろうと思って持ってきましたよ。

はいこれ。

物差しをピタっと当ててみると、直径はたこ焼き1つあたりちょうど3cm程。

さらに、

 

もちろん量りも持ってきました。

それじゃあ乗せてみます。

 

15個（爪楊枝とトレー込み）で…

 

およそ255g!!

（スマホで見てる人はピンチアウトしてみて下さい）

食べ終わったら最後にトレーの重さも引き算します。

 

それではいただきます！

パクー。

 

味や食感としては、お出汁が効いてるとか外がカリっととかそういうんじゃなくて、昭和の駄菓子的なイメージ。

生地にはキャベツに紅ショウガ、天かすなどが入っている。

 

そして舌で探してもすぐには見つからないほどの小さい蛸も。

目視で確認しやすいように3つほど取り出してみました。

たこ焼き自体の直径がおよそ3cmなんで…まぁ相当小さいですね。

 

でも最近タコ結構高いし、100円で15個だったら入ってるだけでOKなんじゃないかと。

一皿15個って結構腹一杯になっちゃうかなと思ってたんだけど、1個が小さいので全然余裕。

 

食べている間にも次々とお客さんがやってきてはたこ焼きを買っていく。

午後6時の閉店時間少し前に材料が無くなり終了。

その後に来た何人かは買えずに帰っていきました。

 

パクパク食べ進んでいると、いつの間にか完食。

 

正直もう一皿全然いけますが、今日はここまで。

ご馳走様でした。

 

最後にトレーと爪楊枝だけ量ってみると、

 

およそ10g。

つまりたこ焼き100円分、15個でおよそ245gという結果になりました。

 

まとめ

おじさんに聞くと、もちろんピアのことは知っていて、数年前に閉店したってことも知っていた。

「他にどこか安い店ってないですか？」と質問してみると、「もう一軒、生野区に安い店があるって聞いたことがありますよ」とのこと。

さっそくネットで検索してみたけれど、特にそれっぽいものはヒットせず。

実在するのかしないのか…。

とりあえず不戦勝みたいな形にはなったけど、ピア無き後の大阪最安値は「甘栄堂」で現状確定か。

 

追記：二番手

ついでに現状大阪2位の店はどこなのか調べてみたところ、100円で10個以上の店は皆無。

東大阪市の「赤とんぼ」と中百舌鳥の「タコミ」という店が共に8個100円で有力…かと思ったんだけど、2014年頃を最後に情報が途絶えている。

7個100円の店は大阪各地に何軒か確認されてるんだけど。

なのでもし今現在営業している店で、8個100円以上の店を知っている人がいたら、ぜひ行ってみたいので教えて下さい。

ページ下のコメント欄より情報お待ちしてます！

 

…と、書いてたらコメントをいただきました。

以前も7個100円の老舗店（店舗名：しる市）の情報をもらったりはしてたんですが、残念ながらなかなか羽曳野の近辺には行く機会が無く…そんな中で今回また新情報が。

なになに？1個10円！？

そいつは凄い！！

ってことで検索してみたところ、大阪メトロの今里筋線、新森古市駅の駅前に「おっさん亭」というかなり個性の強そうな居酒屋を発見。

昼の副業なのか、サイズの小さなたこ焼きながら確かに1個10円、つまり100円なら10個のたこ焼きが提供される店のようだ。

 

大阪市内だしここなら行ける！ってことで、時間の空いた日にさっそく訪問。

新森古市駅の2番出口を出ると、道路のすぐ向かい側に確かに「たこ焼き小玉1こ10」の赤い文字を発見。

 

他にもカキ氷80円、焼き鳥もも一本30円など驚きの価格帯。

開いたシャッターの奥に人影があったので声を掛けてみる。

「すいませーーん、たこ焼きやってますか？」

すると出てきてくれた男性店主さんが開口一番「すいません、たこ焼き今はやってないんですー」

うーーん、これは残念…！！

せっかくこの為にモノサシと計量器も持ってきたのに……！！

 

これだけ安けりゃ次々売れるのかと思いがちだが、それはもう驚くほど全然売れてないから止めたらしい。

8月頃の店主さんのブログには「たこ焼きはまったく売れないけどとりあえず続けてる」とあったが、ついに止めたってことだろう。

これもまた少し、来るのが遅かった…。

 

引き続きどこかたこ焼き激安の店があれば、情報お待ちしてます。

 

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