【DIY・玄関収納】靴箱代わりで腰掛けにもなる2段ベンチの作り方
2022/12/05
賃貸マンションの狭い玄関、収納に困るケースが多いですよね。
以前ラブリコと2×4材で突っ張り式のシューズラックを作ったんですが、また靴が増えてきて玄関が乱雑に。
そこで今回は靴を収納できる2段式のベンチを作ってみました。
これなら靴を履く時の腰掛けとしても利用できて一石二鳥!
ベンチのサイズを決め材料を調達
サイズ
靴を収納できて、なおかつ出来るだけ幅を取らないようにということで、ベンチの幅を240mmとしました。
メンズの靴だとつま先が数cm出る感じになるけど、その方がどの靴がどこにあるか見やすいので。
扉を付けて完全収納するタイプではないのでこの辺は多少アバウトでもOK。
長さは玄関サイズいっぱいの1150mmとし、床からの高さは標準的な椅子の座面の高さに合わせておよそ450mm(ぴったりである必要は無い)と決定。
座面となる2×4材の厚み38mm(約4cmと考える)を引いた41cm(410mm)ほどの空間があれば背の高い靴と低い靴用の2段式の棚にすることが可能なので、脚の長さは下段250mmと上段140mmに。
材料はどこのホームセンターにも必ず置いてある安価な木材2×4(ツーバイフォー)と1×4(ワンバイフォー)を使います。
いつもはラブリコやディアウォールといったつっぱり式アイテムと一緒に使うことが多いけど、今回はつっぱるわけじゃないのでそれらは不要。
2×4材は幅が89mmで厚みが38mm、1×4材も幅は同じ89mmで厚みが半分の19mm。
2×4材は(ある程度までの長さなら)成人男性が腰掛けても十分余裕のある強度なので、ベンチの脚と腰掛ける部分(2段式の上の段)にそれを。そして下段の棚板に1×4材を使います。
木材のカットについて
カットはハンドソーが一本あれば家でも出来るんだけど、ホムセンのカットサービスを使う方が100%良いです。
時間の短縮になるし、木くず(結構出る)の掃除をしないで済むし、何より精確に切れるから。
座面の部分はともかく、脚部分の木材の長さがそろっておらずガタガタになってしまったら椅子としては致命的なので。
普通にカットサービスを利用すると1カット30~50円程度かかるけれど、多くのホームセンターでは無料で使う方法があり、例えばコーナンならアプリをインストールして無料会員登録することで「10カットまで無料」のクーポンが使えます。
購入した木材を家まで運ぶ際には車が必須ですが、持っていない場合は軽トラの無料レンタルサービスを利用することができます。
今回は共に長さ1820mm(6Fサイズ)の2×4材4本と1×4材3本を購入。
作製するベンチの長さである1150mmにカットの上で、その中から各々1本ずつだけ縦にもカットして幅62mmにしてもらいました。
○×4材の元々の幅は89mmなので、89×2(本)+62(縦にもカットした材)=240mm、これで24cm幅の座面を作ります。
作業はまずやすり掛けと色付けから
やすり掛け
僕がいつも使うのはダイソーのスポンジやすり(#240)。3枚入って100円+税と安く、ペラペラっとした紙ヤスリより木材にフィットして作業しやすいのでおすすめ。
2×4系の木材って最初から角が取ってあり、ぶつかった時の怪我防止のための面取り作業が要らないのが嬉しいところ。
表裏と左右の4面にスポンジやすりを掛けるとすぐに表面がツルツルになります。
このままだと表面に細かい木くずが付いているので布や濡れティッシュなどで全面軽く拭きとり、次にオイル作業に入ります。
ワトコオイル
座面は木目を活かした仕上がりにしたいので、色付けにオイル系を使います。
ここで使用するのは品質に定評のあるワトコオイル。この1リットル缶1つ分の容量でかなりもちます。
カラーは全8種あるうちのエボニ―。
重ね塗りすることで深みのある黒色が出るので気に入ってます。
塗る際に使うのは刷毛ではなく食器用スポンジ。これもダイソーで買いました。オイルが浸みこんでくるのでビニール袋ごしに持ちます。
オイルを入れるバケツの代わりは豆腐のプラ容器。
オイル系は使用後に道具を洗うのが面倒臭いんで、使い捨てられるものを利用します。
スポンジにオイルを浸し、ただあまりたっぷり付け過ぎると垂れるので、注意して塗っていきます。
塗り終わったら30分ほど放置した後、要らない布で浸透しきれず表面に残ったオイルをしっかりと拭きとる。
今回は捨ててもいいような布が無かったので、濡れティッシュを乾かして水分を飛ばしたものを使いました。
拭いた後にまた1時間ほど乾燥させる。
ウェット研磨と二度塗り
続いて再度オイルを(付ける量は最初の半分以下でOK)塗ったら耐水シートの出番。
これも紙やすりの一種で、材料が濡れてる状態でも使えるやつ。#320なので最初に使ったスポンジやすり(#240)よりも目が細かくてよりツルツルの仕上がりになります。
これもダイソーで売ってる紙やすり用のアイテム。平らに固定することで作業がやりやすくなる。
オイルで濡れた状態の材を耐水ペーパーで磨くことを「ウェット研磨」といいます。
2度塗り、ウェット研磨後の木材。
丸一日置いて乾燥させます。
ミルクペイント
お次は脚部分の色を塗ります。
使用するのはこれまたダイソーのミルクペイント。カラーは黒でいきます。
座面と同じく2×4材を3本ずつまとめ、左右の脚にします。
1本だけ幅62mmにカットしてあるので、ノーマルサイズの89mm2本と合わせて240mm、つまり24cm幅。
ミルクペイントは水性なので、使い終わった刷毛は水洗いでOK。
接着してクランプで固定
木工用の接着剤でくっつけ、F字クランプで固定して小一時間ほど乾燥。
ミルクペイントは一度塗っただけだと表面がザラつく事も多いので、そういった場合なるべく目の細かいヤスリ(今回は#320の耐水ペーパーを利用)を軽~くかけてから薄く重ね塗りすればツルっと仕上がります。
これがF字クランプ。百均でも売ってます。
サイズが複数あるけれど、大は小を兼ねるのでなるべく長いものを購入しておくのが安心。
2段式のシューズラック兼ベンチの脚、計4本。
高さは下段用が250mm、上段用が140mm。
各部品を組み立てる
一般的な電動ドリルドライバーであれば穴空けとネジ入れの2つの機能(とアタッチメント)があるので、まず下穴を空けてから木ネジを入れていくとスムーズ。
木材同士をボンドで接着した上で木ネジを打ち込んでいきます。
ネジは一般的なシルバーだと悪目立ちするので、ブロンズ色のものを選択。
上下2段とも木ネジでしっかり留めたら玄関に運びます。
玄関にセッティング
玄関の壁に沿って置きます。画像右側が扉側。
下段はちょっと背の高いブーツなども置けるよう高さ250mm、上段はスニーカーなど背の低い靴用で高さ140mmと2段式になってます。
下段の棚板にはズレ防止用の小板を取り付けてます。
脚が手前側にズレないように小板がストッパーの役割をします。奥側にはもともと脚が落ちるほどのスペースは無いので大丈夫。
はい、2段式のシューズラック兼ベンチが完成です!
木材は脚部分と上段の棚板(座面)に2×4材を使用。下段の棚板のみ1×4材を使用しているのは、下段は座らないのでそこまでの耐荷重が要らないのと、重量を軽くして持ち運びの負担を軽減するため。
最上段には靴は載せず、靴紐を結ぶ際のベンチなどとして利用します。
材料費
木材は2×4が4本に1×4が3本で合わせて約2千円ちょい。
ワトコオイルは以前2500円くらいで購入していた1リットル缶を利用。正直1リッターあればDIY何回分も使えます。
その他スポンジやすりや耐水ペーパー、刷毛、ミルクペイントなどは全部100均。
コーナンの木ネジも長さの違う2種類買って500円ほどだし、電動ドリルドライバーも3千円を切る価格から有り。
ということで、今回はラブリコなどのつっぱりアイテムも使用しないので非常に安価にできました。
玄関が狭い家にこそ靴棚兼ベンチ、おすすめです。
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