【DIY】畳ベッドの作り方。自作したい人の為に構造を共有します。
2019/01/10
こんにちは、旅男ライフのKOUです。
僕は当初畳ベッドを自作しようかと思ったんですが、どんな構造にすべきかの部分でかなり悩みました。
そして悩んだ結果、畳ベッドを1つ買って構造を観察してみることに。造りが分かれば次に自分で作る際に役立ちます。
このページでは僕の買った畳ベッドの造りを画像と共に解説、共有していきます。
畳ベッドをDIYしようとしている人はよかったら参考にして下さい。
国産畳ベッド「スパシオ」の構造
僕が購入したのは広島県で100年続く畳会社、広浜(こうひん)株式会社が製造している畳ベッド。
楽天ランキングでも1位になっていたやつです。セミダブルを買いました。
昼間はこんな感じで小上がりとして使ってます。
ヘッド部分(普通のベッドにありがちな照明が付いたり小物が置けたりするスペース)が無いので、占有面積そのままの広さが使えるのが嬉しいところ。
それではこの畳ベッドの構造や各サイズを詳しく見ていくので、上の物をちょっとどけてみます。
はい。これが素の状態。
画像のはセミダブルサイズで、ベッドの外寸は長さ202cm、幅121cm、高さ38cm。シングルは長さと高さは一緒で幅だけ101cmになります。
ちなみに画像左側の部分は、部屋のサイズとベッドサイズの違いから隙間が空いていたので、ホームセンターで買ってきた木材で台のような物を作ってピタッとはめてみました。これでベッドとしても小上がりとしても30cmほど広く使える。
この畳ベッドの構造上の特徴としては、「四隅その他に足となる柱が1つも無く、4枚の側面の板ですべての重さを支えていること」と「普通は真ん中に支えとなる仕切り板があるんですが、それが無い」こと。
それでは各部のサイズを測っていきます。
上に乗っている2枚のミニ畳のサイズは、横幅が1160mmで、
長さが978mm。
DIYする際に何もまったく同じにする必要はないので、例えばシングルベッドサイズで造るのならここは別に1枚畳でもいいかも。
畳の裏側には、畳をフレームから取り外す際の持ち手が付いている。
これをベロみたいにちょこっと外に出しておいてやることでハメ込んだ畳が外しやすい。
畳ベッドのフレーム外枠は、頭と足元の板の厚みが30mm。
側面板の厚みは20mmです。
2枚のミニ畳をどかすと、その下にあるのは3枚の床板。
床板はそれぞれ幅が1155mmで長さが600mm。
床板を裏返してみるとこんな感じ。
薄い板の下を複数の木材で補強する構造です。
寄りの画像。
補強用木材にも層が見えるので合板のように重ねたものらしい。
ようはこれぐらいの厚みがあれば、たぶん何でも大丈夫。
測ってみると、畳を乗せている板の厚みはわずか4mm。
当然それだけだと上からの荷重で即割れてしまうので、その下に厚さ35x18mmの棒を両端に1本ずつ+内側に4本=計6本配置して強度を上げています。
ちなみに両側面の板(この画像だと左端)は9mm厚。
4mm厚の板と補強の木材とはタッカーで留めてあります。
床板を全部どけてみました。
床板と畳を支える役目を果たす木材が、フレーム内側側面に沿ってレールのように取り付けられているのが分かりますか?
この横に取り付けられている木材ですね。
両サイドにあるこれの上に床板の端が乗っかり、さらにその上に畳が乗ります。
なのでその2つの厚みを考えた上で取り付け位置(高さ)を決めましょう。
上で説明した側面内側の横材、床板が乗る部分の厚みは30mm。
ちなみにこのT字の縦部分の木材は、もともとの構造では無し。
それでも200kgの耐荷重テストに合格しているらしいんですが、念のため家に余っていた木材で追加しておきました。
4隅は金具と木ネジ、そしてボルトを使って絶対動かないようガッチリと固定。
改めてもう1回全体像を見てみます。
この画像のちょうど真ん中、縦に細い棒があるのが見えますか?
これは両端数センチが曲がった状態の直径4mmの金属の棒。
人間の「指の力」程度では微動だにしない硬さがあります。
床板を支える横材に空いた穴に曲がった部分を差し込むことで固定。
このベッドで一番大きな部品であるフレーム外枠の距離を固定し、上から力が掛かってもフレームの間隔がズレないようにする役割があります。
普通の畳ベッドと違って真ん中に仕切り板が無いので、その代わりの補助的なもの。
木材でも構わないんですが、金属棒にしたことで軽量になり取り外しが容易になっている。
もちろん真ん中に仕切りのある構造にする場合は、この金属棒は必要なし。
ちなみにこのベッド、底板はありません。
部屋の床に直接部材を立てて組んでいきます。
床が傷付くと嫌だったので、僕は自分でジョイントマットを敷きました。
まとめ
この畳ベッドの特徴は、床板の面を支えるのが柱ではなく四方の板ということ。そして中央部には支えとなる板などが無いこと。
構造としては結構単純で、
- 外枠側面の4枚の板
- その上に床板が3枚(別に2枚にしても可)
- さらに上にミニ畳が2枚
簡単に言うと大きな部品はこれだけ。引き出しとか仕切りとか、そういった物が無い分だけ空間がフルに使えるので収納力も高くなっています。
またベッドの一番底の部分は板が無い構造なので、床へのダメージなどが気になる人はジョイントマット等を敷くのがおすすめ。
ただベッドなのでどうしても各部位の木材のサイズが大きく、その分だけ重くもなってくるので作製にはそれなりの手間がかかります。
やっぱり買った方が楽だな、と思う人はそれも全然ありかと。
今回構造を解説したこの楽天ランキング1位の畳ベッドはシングルで3万円、セミダブルで4万円ぐらいなんですが、僕が実際に1年間使ってみた感想などもレビューしているので、よかったらどうぞ。
【口コミ】畳ベッドを一年使って感じた収納他のメリットとおすすめの理由
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