場所がないなら自宅で懸垂!自作バーを改良して強度アップしてみた。
2019/06/10
前回DIYしたラブリコ使用の懸垂バー。直径32mmの木材(丸棒)だと成人男性がぶら下がると簡単にしなる。
いつ折れるか不安だったので、同じ直径ですがスチールパイプに変更。
その手順や変更後の使用感などを共有します。
懸垂バー作成時の記事はこちら↓
【賃貸DIY】懸垂バーを自宅に!公園でやるより器具を自作しよう。
木材からスチールへ
問題点
バーの強度自体は丸棒材よりもスチールパイプの方が上だけど、中が空洞なんでバーそのものに木ネジを打って固定することができない。
これだとバーにかけた体重がすべてソケットに、正確に言えばソケットを留めてる6つの小さな木ネジにかかることになってしまうんで、長く使うには心もとない。
木目調の色柄が施されたソケットとそれを留める小さな木ネジ。
片方3つずつなんで左右両方で計6つ。実はこれだけでも60kgの体重を支えることができるが、ずっと支え続けられるとは思えない。
解決策
そこで空洞のパイプの中に木材を入れ、その木材を長い木ネジで固定することにしました。
これなら荷重はソケットだけでなくパイプ内の木材の方にもかかるので、小さな木ネジの負担を分散できます。
作業開始
パイプ内に入れる木材作り
余っていた丸棒材を手ノコでカット。2つのパーツを作ります。
丸棒材もパイプもどちらも直径は32mm。このままだとパイプ内に入らないので…
カンナをかけて全体を少しずつ削ります。
小さく削り過ぎてスカスカになってしまうとバーを支える役割を十分に果たせないので、パイプにギリギリ入るぐらいがベスト。
柱に固定
一回り小さくなった丸棒材。電動ドライバーを使ってソケットに固定します。
ただし木って意外と硬いので、いきなりネジを入れようとしても途中でネジ頭が潰れるのがオチ。なのでまずは下穴を開けます。
今回使うネジは長さ65mm、径が4.2mmの半ネジ。なのでそれより少し径の小さい下穴をドリルで開けておくとスムーズにネジが入ります。
上の画像の左側に2つ並んでいるのが電ドリに取り付けて使うドリル用の刃(右・径3.5mm)と木ネジ(左・径4.2mm)。
下穴を開けるにしても径が大きいと木材の抵抗が強いので、先に2.2mmの細い刃で下穴のための下穴を掘っています。
半ネジ(コーススレッド)は半分だけミゾが刻まれた木ネジ。2つの木材を留めた場合、全ネジよりも木材同士の結合力が高い。
半ネジによって丸棒材が柱となる2×4材にガッチリ留まりました。
この時ソケットより丸棒の方が小さいので周囲に隙間ができるんだけど、その隙間が上下左右偏らないよう出来るだけ均一に。
隙間が無いとスチールパイプが入らないので注意。
スチールパイプ取り付け
そしてこれが今回新しく取り付けるスチールパイプ。
ホームセンターコーナンにて900mmで売っていた物を、購入後に店舗内工作室の電動丸ノコを借りて860mmにカット。
表面に木目調のビニール被膜を圧着した商品なので、金属色丸出しのものよりは悪目立ちせずに部屋に馴染むはず。
作業のため寝かせていた2×4材を再び立てます。
人間一人分の全体重が掛かる足元は、凹んで床に跡が付いたりしないように9mmの木の板と10mmのコルクを重ねてフォロー。
ラブリコそのままと比べて床への接地面積が2倍になってるんで、掛かる圧力は約半分。
立てた2本の柱の間にパイプをはめ込みます。
柱を固定している白い器具はDIY全般で大活躍する木材用つっぱりアイテム「ラブリコ」。
設置場所
設置場所に関しては、制作当初どこに作るのが一番普段の生活の邪魔にならないかと考えた結果、部屋と部屋とを区切るドア枠の手前になりました。
使用する時は、足がぶつからないように引き戸を開けて懸垂します。
高さは背伸びをして手を伸ばして、やっと届く位置。
バーに木材を使っていた時はぶら下がるだけでしなっていたけど、スチールパイプに替えてしならなくなりました。
しばらく使って様子を見ようと思います。
耐荷重
金属パイプも種類によって耐荷重が違います。
例えば同じ直径32mmのものでもオールステンレスのパイプだと53kgなのに対し、ステンレス巻きパイプ(鉄パイプに薄いステンレス板を巻き付けたもの)は58kgと10%ほど強度が高い。
同じオールステンレスのパイプの場合は直径32mmだと53kg、38mmだと76kgです。
今回使ったのは直径32mmのスチールパイプ(商品には耐荷重表記なし)なので耐荷重はおそらく50kg台のはずだけど、この手の数字は余裕を持って設定されてるのが普通なので、体重60kg台前半の僕が懸垂して試してみます。
僕は最初に買ったソケットに合わせて直径32mmのパイプを使ったけど、これから作る人(男性なら)には38mmの方が正直言っておすすめです。
太い方が頑丈なのは当然だけど、太すぎると握りづらくなるので直径40mm以上はよく確認して買って下さい。手のサイズは人それぞれ。
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