【大阪渡し船めぐり1】自転車で川を渡る(地図・ルート解説あり)
2018/06/06
こんちには!
旅先でも地元でも、船に乗ると自然とテンションが上がってしまうKOUです。
現在4チャレンジの一環として自転車によるヨーロッパ縦断の準備中なんですが、本番前の慣らしということで先日購入した人生初のクロスバイク「TREK520Disc」で大阪市内を走ってみることにしました。
大阪は「水都」というニックネームがあるように川の多い街です。
八百八橋と言われるくらいたくさんの橋が掛かっているんですが、橋を掛けるのが困難な場所では昔は渡し船が活躍していました。
近代になり以前は難しかったところにも橋が掛けられるようになってくると、渡し船は徐々に姿を消していきましたが、実は現在でも大阪市内に八ヶ所だけ渡船場が残っています。
渡船には自転車ごと乗ることが出来るようなので、今回は一日かけてその8つの渡船場を回ってきました。ちなみに船賃はすべて無料です。
巡回コース
大阪市のサイトにあった地図でそれぞれの場所を確認し、回りやすさを考慮して以下の順番になりました。
- 落合上(おちあいかみ)渡船場
- 落合下(おちあいしも)渡船場
- 千本松(せんぼんまつ)渡船場
- 木津川(きずがわ)渡船場
- 船町(ふなまち)渡船場
- 千歳(ちとせ)渡船場
- 甚兵衛(じんべい)渡船場
- 天保山(てんぽうざん)渡船場
< 渡船場に貼ってあった渡船ポタリングマップ >
地図を見て何となくイメージつかめました?
(スマホやタブレットを縦にして見ている人は、画面を横に回転させると画像が一回り大きくなります)
よし、それじゃのんびり行ってみよう!
まずは今回のスタート地点とする大阪市役所前へと向かいます。
12時半頃、中之島にある大阪市役所前からスタート。
淀屋橋の交差点を曲がり、土佐堀通を西に進みます。
肥後橋の交差点も通過し、そのまま阪神高速の下を抜けて、橋を渡ります。
橋を渡ったらすぐ、左手にある細い道へ。
ここは車の通れない道なので、川沿いをゆったり走ることができる。
大阪ドームを横目に見ながらさらに川沿いを進み、
ずーっと真っすぐ。再び高速の下を潜るところまで来たら、落合上渡船場はもう少し。
ここ千島北交差点に落合上渡船場への案内板があるのでそれに従って左折。
千島ガーデンモールの横、椰子の木の植えられた道を直進し、
千島北の交差点から数えて4つめの信号がここ。
ここにも渡船場を示す案内板があるので、その矢印に従って左折します。
1.落合上渡船場
裏道っぽいところに入って行くと……ありました。
ここが落合上渡船千島乗り場、つまり落合上渡船場の大正区側の船着き場。
到着時刻は13時15分頃。
そして自転車を押して建物の2階部分に上がってみると、
視界が開け、そこには日の丸が力強くはためいてました。
目と鼻の先にある対岸とこちらとを屋根の付いた小さな船が繋いでいる。
渡船場にもよるけれど、だいたい15~20分に一往復。
見たところ乗務員さんは男性ばかりで、往復したらまた次の時間まで待機室で待機している様子。
船を待つ人のためのベンチがあった。ここにも屋根が架かっている。
注意書きを見ると、自転車はOKだけど単車の乗船はNGらしい。
奥に見えるのは木津川のアーチ型水門。
渡る時はこんな感じ。
自分を含め、この日見たほとんどの乗客が自転車と一緒だった。
もっと徒歩の人もいるのかと思っていたので意外。
対岸の落合上渡船北津守乗り場へ到着。
川を跨いだので区が変わって、こちら側は西成区になります。
そこから約600mほど下流に向かうと今度は右手に落合下渡船場の看板が出ていました。
2.落合下渡船場
ここにも屋根とベンチがあった。
やはり自転車に乗る人が多数派なのか、高低差のあるところはすべて階段ではなくスロープになっている。
造りはさっきのところとほぼ同じ。
ここで10分ほど待った後、また対岸へ。
再び大正区。
次の千本松渡船場はさらに川の下流、南の方角なので、紅白の煙突を目印に真っすぐ走っていきます。
煙突を過ぎてさらに真っすぐに進むと、千本松大橋へと続く大きなスロープがとぐろを巻いている。
そのすぐ手前、左側にあるのが千本松渡船場。
川のこちら側が南恩加島乗り場で向こう側が南津守乗り場となっている。
3.千本松渡船場
これまでの2回と同じ木津川だけど、海に近付いたのでその分少し川幅が広くなっている。
待合所には大阪の渡船の歴史が書かれた紙が貼ってあったり、
パネルが飾られたりもしていた。左は浪花百景の「木津川千本松」。
描かれている釣り人のお爺さん、笑顔が満開。
運航スケジュールに合わせて少し待機中。
渡し船なんていう古風なものに乗るのはお年寄りが多いのかと思っていたが、地元の中学生も各々の自転車と一緒に大勢利用していた。
14時半、川を渡って西成区の千本松渡船南津守乗り場に上陸。
そこにあったのは2009年にここで亡くなった女医さんに手向けられた花。
地元の診療所に勤務し地域に溶け込んで頑張っていたのに、ある日突然この場所で不審な亡くなり方をして当時ニュースにもなりました。
大阪府警は当初自殺と断定していたが、遺族などによる矛盾点の指摘やテレビ報道、国会で取り上げられたこともあり殺人事件として捜査すると方向転換。その後、関係者が焼死体で発見されるなどしているが2016年10月現在未解決。
気になってググってみたら…相当闇の深い事件。一日も早い解決を願います。
この花は西成のマザーテレサと言われた彼女を今でも慕う人たちによって、彼女の誕生日など折々に捧げられているようです。
信号のある通りまで出たら右折。途中愉快な壁の仲間たちを見ながら真っすぐ進んでいく。
だいたいこの辺りからが住之江区。
続いて造船所の大きな看板に従って道なりに左折し、すぐ次の柴谷2の交差点を右折する。
すると川を越えるため上にあがれるようになっていた。
この高架にあがって目の前の川を越える。
高架の上にまた高架。高架が二重になっている。
上の高架にもあがれるようになっているが、それだと船を使わずに対岸に渡ってしまうので下の高架を進む。
4.木津川渡船場
木津川渡船平林北乗り場に到着。
何枚か写真を撮っていると、その間に船が出ていった。
どうせすぐ次が来るだろうとタカをくくっていたら次の船は45分後。
ここが市内8つの渡船場の中でも一番運航間隔の長いところだということを忘れていた。
結構広い待合室。
日陰でじっとしていると少し肌寒くなってきた。
待合室の中からの風景。
川を跨いでいるのは新木津川大橋。
きっちり45分待ってやっと乗船。
黄色いラインのところにある板を横に動かすとそこが船の乗降口になる。
渡し船には基本的に椅子が無いことが多いが、転ばないよう周囲に手摺りが付いている。
大正区側に到着。
昭和30年から千本松大橋が開通するまでの間は、大型トラックまで乗せられるような船がこの両岸を結んでいたんだとか。
どことなく味わいを感じる、工場のある風景。
この突き当たりを左折し、道なりに進めばすぐに次の渡船場が見えてくる。
→【大阪渡し船巡り2】市内8ヶ所を一日で回ってみた<時刻表あり>へ続きます。
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