【自転車旅行の服装】これで安心!旅で失敗しないおすすめウェアと選び方
2018/10/04
「よし、自転車で旅に出よう!」
そう決めたのは良いけれど、いったいどんな服装をしていけばいいのか?
暑い日、寒い日、雨の日など、様々な天候に対応するには何を持っていくべきなのか?
このページでは、僕が昨年80日間かけてヨーロッパを縦断した時の実体験を元に、用意するべきウェアや持って行って良かったウェアについて書いてみたいと思います。
僕が実際に走った時の服装
はいこれ、欧州縦断の旅も半ばを過ぎたころの僕の格好です。
上はユニクロのエアリズムTシャツ。
下は現地で買った普通のハーフパンツ。(千円くらい)
足元は以前インドで買ったゴムのサンダル。(たしか数百円)
どうですこの圧倒的チープウェア感!!
走るだけならこれでも全然走れます。
ちょっと自転車でロングライドしたことのある人なら分かると思うんですが、走行中は寒い時期でも汗を大量にかきます。だからこれぐらいでちょうど良かったりするんですよ。
その代わり休憩中は一気に身体が冷えるのでちゃんと羽織れるものが必須。
薄手で風を防ぐウインドブレーカーのようなものが最適です。
僕がヨーロッパを走ったのは夏だったんですが、寒い時期ならそれにプラスして薄いダウンジャケットなどが欲しいところ。
基本はこんな感じです。
- 走行中:
Tシャツ、ハーフパンツ - 休憩中:
Tシャツ、ウインドブレーカー、ハーフパンツ - 走行中(寒い時期):
Tシャツ、ウインドブレーカー、ハーフパンツ、ロングパンツ - 休憩中(寒い時期):
Tシャツ、ウインドブレーカー、薄手のダウン、レインウェア、ハーフパンツ、ロングパンツ
もちろん平坦な道、上り坂、下り坂などによっても変わってきます。
冬の寒い時期でも上り坂は絶対に汗をかくので上半身はTシャツだけで十分だったり、寒い時期は身体を動かしていない休憩中かなり冷えるんで、上記のウェアにさらにプラスでフリースも着たりしていました。
外の気温や自分の発汗の具合によって重ね着の枚数を調節したいので、必ず脱ぎ着のしやすいものを。
良かった点
上の写真のチープスタイルで良かったことは、とにかく費用を抑えられたこと。これに尽きます。
走るだけならあれでも走れるんですが、もっとしっかりウェアを選んで行ったらより快適に走れたんじゃないかと今は思います。
悪かった点
汗をかきながら本気で走っていると腰回りが結構湿ってきます。僕が使っていた綿のハーフパンツは、なかなか乾かないのが難点。
足元はビーサンタイプやクロックスだと走行中に脱げそうになることがあるので、ちゃんと足に固定できるスポーツサンダルが最強です。
アイウェアはH&Mで買った街中用の普通の黒いサングラスを使ってたんですが、やっぱりどうしてもズレやすいのが問題でした。
反省点をふまえた上で選んだウェア一式
シャツ
肌に直接触れる上半身用のアイテムで何よりも重要なのは速乾性。
僕が使っていたユニクロのエアリズムでも悪くはないんですが、やはり専門のスポーツ用品は性能が違う。
日帰りなら1枚あればOKですが、旅をするなら2,3枚は必要になってきます。
ちなみにこのアンダーアーマーは元アメフト選手が作ったアスリートによるアスリートのためのスポーツブランド。
汗と共に体の熱も発散するため、体温を一定に保つ機能も併せ持っています。ピチピチはちょっと抵抗感あるなぁ~という人もいると思いますが、この手の速乾性素材は肌に密着することで100%の効果を発揮するので、快適性を考えるのならあえてピチピチをおすすめします。
カラーも豊富で半袖、長袖、ノースリーブもあります。
パンツ
同じヒートギアのシリーズで、下着としてのパンツもレギンスもあります。蒸れは自転車乗りの大敵なので、防臭抗菌加工の施されたヒートギアは強い味方。
ちなみにこのヒートギア・シリーズ。名前でよく間違えられますが、保温のために着るヒートテックとかとは意味が逆で、熱い条件下で快適に過ごすためのシリーズです。
春先や秋のちょっと涼しい時期なら、レギンスの上からショートパンツを穿いても良さそう。
シューズ
普通のスニーカーでももちろん大丈夫。ただ走っていると足も汗をかいて確実に蒸れてくるので、現地ではサンダルがとても走りやすかったです。
僕は宿に泊まった時なんかの室内履きのつもりで持っていったビーサンで走ったけれど、どうせならちゃんと「ベルトがあって足首をホールドしてくれるスポーツサンダル」を持っていく方が脱げそうになることもないので安全で効率的。
テバは1984年にアメリカで生まれたスポーツサンダルのブランド。3点で足をホールドする独自のユニバーサルストラップシステムによって、よほどサイズが違わない限り足にフィットするよう調整可能です。
軽量でクッション性の高いEVAインソールが衝撃を吸収しつつ、つま先を守るラバートゥバンパーがあるのも嬉しい。涼しい時期はソックスとの併用もOK。
スポーツサイクル用だとビンディング対応のサンダルなんかもあるんですが、旅はレースのようにスピード命ってわけじゃないし、ビンディングは転んだ時に大きな怪我に繋がる危険性が高くなるんで、むしろ無い方が安全です。
サングラス
僕ら日本人の黒い眼は欧米人の青い眼と違って日差しに強い。実際ヨーロッパ縦断中もサングラスが無いと眩しくて走れないってことは無かったです。
けれどサングラスが本当に必要なのは夕方。日暮れ前になるとよく蚊柱が立っているのを見たことがあると思うけど、虫の活動が活発になります。
田舎の方を走ってる時なんか、蚊どころかカナブンぐらいの奴が飛んできて顔面にバチバチ当たる。
おデコや頬っぺたならまだいいんだけど、万一目に当たったりでもしたら大事故間違いなし…!!
てことで防御的な意味で必須です。H&Mの普通のグラサンでも一応防げはしたけれど、すぐにズレてくるんで大変。
その点この「Evil Eye Halfrim PRO」は顔にピッタリとフィットする作りになっているので、ちょっとやそっとの振動ではズレないようになっています。頼もしい。
おまけに額の汗が目に入るのを防ぐパッド付き。
防寒具
僕はユニクロのウルトラライトダウンを持って行きました。薄手なのに結構温かく、何より小さな収納袋にコンパクトに収まるのでかなり重宝します。
ちなみに「モンベル」もウルトラライトダウンを販売していますが、さすが登山アイテムの会社が作るだけあって品質には明確な差があります。
ユニクロの物よりも暖かく、そしてめちゃ軽い!素材に超耐久撥水加工のナイロンを使っているので雨にも強いのは嬉しいところ。
誰かが言ってたけれど、「まるで着ているのを忘れるほどの軽さ」。当然値段もユニクロよりは高くなってるんですが、それでも一万円ちょっととコスパは悪くない。
「かけるところにはしっかりお金をかける派」の人にはオススメです。
そのモンベルのウルトラライトダウンよりさらに1つグレードが上なのがEXライトダウン。超撥水+めちゃ軽なのはもちろん、ダウンの温かさを示すFP(フィルパワー)の数値も900とウルトラライトよりもさらに100上がってより暖かくなってます。
もちろんどちらのライトダウンも収納袋にコンパクト収納可能。
レインウェア
レインウェアは当然雨具としても使うし、他のアイテムと重ね着して防寒用にも使います。となると素材はやっぱりゴアテックス。
ビニール素材のカッパみたいなやつは運動時には向いておらず、内側に熱がこもって自分の汗でびしょ濡れになります。
僕はモンベルのレインダンサージャケット&パンツを持って行きました。
普段はジャケットだけでもいけるけど、大雨に遭遇した時はキッチリ防水できるパンツも無いと下半身からシニます。
まとめ
自転車も山も基本は一緒。とにかく脱ぎ着しやすいレイヤード(重ね着)を意識して下さい。
気温や自分の発汗状態によってウェアを脱ぎ着して調節します。
肌に直接触れるインナーは綿ではなく必ず化繊のものを。ポリエステル最高!!
綿だと吸った汗が蒸発しにくいので汗冷えに繋がります。
自転車での旅はアウター(=レインウェア)がかなり重要になってくるので、ここだけはケチらずゴアテックス素材のものを買いましょう。
それでは良い旅を!
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