【麓から富士山を登る2】北口本宮冨士浅間神社から吉田口登山道へ
2019/08/09
【麓から富士登山1】江戸時代のルートで登り、下山してみよう!はこちら。
まだの人は↑から先に読んでみて下さい。
人生初の富士登山へ
今回は3連休を取ってきました。
初日は移動日とし、新幹線などは使わずに鈍行を乗り継いで大阪から山梨まで。
富士急行の富士山駅(この約2ヶ月前、2011年7月に富士吉田駅から改名)に着いたのは23時頃。
人もほとんど居ないし当然ながら辺りは真っ暗。
駅から少し歩くと金鳥居が現れた。
晴れた日の昼間ならこの向こうに富士が見えるらしい。
標高809mの富士山駅から夜道を1.5kmほど歩いて北口本宮冨士浅間神社に到着。
裏の駐車場にあったベンチでシュラフ(寝袋)に包まって就寝しました。
0合目からの富士登山、スタート!
翌朝6時過ぎ。参道を通り神社の本殿へ。
吉田口登山道の起点となるここの標高は850m。
石灯篭の並んだ杉林を過ぎると赤い鳥居がお出迎え。
拝殿の前には「冨士太郎杉」と札の立てられた立派な杉の大木があった。
この北口本宮冨士浅間神社が建っている場所は、あの日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が父である景行天皇の命で東征した際に富士山を拝んだ場所と言われている。
祭神は木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)。
お参りを済ませていざ出陣。
外国人登山客の増加を見越してか日本語と英語の併記された案内図が。
本殿の右奥に小さな鳥居があり、そこを抜けると吉田口登山道が始まる。
鳥居を抜けると舗装路になっていた。
少し進むと森林地帯に入る。
丁寧に所用時間まで書かれた案内板があるので分かりやすい。
説明によるとこの道は、以前自動車道だったものを人が歩ける道に戻したらしい。
時刻はまだ午前7時頃。
一時間ちょっと歩いたところに建物があった。
先程の案内板に100分先と書かれていた中の茶屋か。そうならここは標高およそ1100m。
建物は閉まっていたが、外に座れる場所があったのでしばし休憩。ここには仮設トイレもある。
※この時は登山客減少による休業中でだったけど、その後富士吉田市が買い取って2013年度から営業が再開(営業時間9~17時)されました。
これが何か分かる人はコメント欄でいいので教えて下さい。
(↑と書いてたら「テンニンソウ」だと教えてもらいました!by KAZUさん)
せっかく山に登るんなら、今後は木々や草花、キノコ類の名前なんかも覚えておくと役立ちそう。
赤く色づいていた落ち葉。
馬返し-標高1,450m
9時10分、馬返しに到着。昔はここまで乗ってきた馬を送り返す場所だった。
標高はおよそ1450m。
今はここまで富士急バスがあるようだ。仮説トイレも有り。
富士山吉田口登山道の図。
ここまでは「やや上り坂の自然道」という感じだったけど、この辺りからやっと「山」に登っているなという雰囲気が出てくる。
一合目-標高1,500m
30分ほど登るとやっと一合目。
鈴原天照大神社と書いてあるがあまり神社っぽくない建物だ。
この登山道を通る人は少ないようで、スタート地点の冨士浅間神社からここまで2,3人の人影しか見かけなかった。
二合目-標高1,700m
また30分ほど進んで二合目に到着。
寂れた木造の建物がなぜかトタンで覆われている。
後で調べたらここは冨士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)といって富士山中に数ある神社の中でも最古のもので、最初に奉られたのは何と1300年以上前の699年と伝えられているとか。
ここに10人弱のグループ登山の人たち?がいたが、これ以降は六合目で合流するまでほぼ人とは会わなかった。
二合目の標識。
標高はいつの間にか1,700mまで来ていた。
さらにどんどん石の階段を登っていく。
三合目-標高1,840m
10時40分頃、三合目に到着。
ここ三合目は江戸時代から茶屋が二軒並んでいて、三軒茶屋と呼ばれていたらしい。
でも二軒なのに三軒茶屋…??
もっと昔は三軒あったのかも。
この辺りは一部石畳になっていた。
四合半-標高2,000m
そして何故か四合目は見かけないまま五合目とか井上小屋と書かれた建物を発見。
これも調べてみると、昔はこの下に四合目の小屋があってここが五合目とされていたけれど、今では下の小屋は無くなってここは四合五勺(つまり四合目半)という扱いになっているとか。
改めて自分がいかに花の名前を知らないかを痛感した。
(↑ヤマトリカブトだそうです by KAZUさん)
五合目・富士山雲切不動神社と書かれた小さな社を越えてさらに進む。
12時10分頃、久しぶりに車道を見かけた。
富士山頂まであと6.4km、時間にして396分(あくまで目安)。
視界が開けると、ここよりも下に山が見えた。
もう既に並の山よりは高いところまで来ている様子。
車道はここで通行止め。
その脇が登山道になっている。
標高は約2300m、時刻は12時20分。
五合目-標高2,300m
五合目の佐藤小屋は富士山で唯一通年営業している山小屋。
テント場も五合目以上ではここが唯一。
ここから急に見通しがよくなり、富士の全体像が感じられる。
登山道にはちょこちょこ昔のことを教えてくれる説明パネルが設置されている。
これは現在の富士スバルライン終点、売店が建ち並ぶ五合目ロータリーの脇にある、小御岳社への参道となる小御岳道のパネル。
佐藤小屋からまた階段を上がると…
六合目-標高2,325m
すぐに見えるのが星観荘。
ほんの少し下の佐藤小屋が五合目とされているのに何故かこっちは六合目。その標高差わずか25m。
さっきの四合目半から五合目までは標高差300mもあったのに…
どこを何合目とするかなんて基準はあって無いようなもんか。
時々見るんだけどな。この黄色い花。
やはり名前がわからない。
(↑アキノキリンソウ、だそうです by KAZUさん)
六角堂の軒下で少し休憩させてもらおう。
また少し進むと、たくさんの人が見えてきた。
一応9月頭からオフシーズン(2014年度からは10日前後延長)なのに、それでもこれだけの人々が。
オンシーズンが恐ろしい。
ここからは通常の吉田ルートと合流して頂上を目指します。
続き:【麓から富士山を登る3】御来光を見るには八合目を何時に出発するか
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