【南米徒歩編07】チリのバス停で野宿する
2017/11/15
後半戦2日目。
夜中から降り出した雨は朝の5時頃にはもう止んでいた。
後編2日目 パイネ国立公園→プエルト・ナタレス
朝焼けに染まるパイネの山々。
ゆっくりとオートミールと紅茶の朝食を取り終え荷物をまとめていたところ、突然風がものすごい勢いで吹き始めてテントの骨組みが限界を超えそうに!
骨組みが折れないように支えつつ、風を受けているフライシートなどを急いで外していき、なんとか壊れる前に畳むことが出来た。
山の風もキツかったけれど、遮蔽物が一切無い大平原もキツい。
テントが飛ばされたらおしまいなので何か手を考えないと…。
一日30kmは進みたいので歩くのは目安として8時間。それを4つに分けて2時間ごとに休憩を入れるようにしていた。
その2回目の休憩の少し手前、昨日のスタート地点から距離にして約31kmでついに舗装路に到達!
考えていたよりもかなり長かったけれど、やっと砂利道から抜け出すことが出来た。
これで砂まみれの刑からもオサラバと思うと~~~~~ッ
めっっちゃくちゃ嬉しい!!!
写真は道路を横切って走る牧場の馬とそれを追うガウチョ(英語圏で言うカウボーイ)。
さすがパタゴニアって感じの光景だ。
ひたすら続く道の両側はずーーっとエスタンシアと呼ばれる牧場で、無数の羊や牛などがいた。
ルート9に入って程なくして標識を見かけた。5kmごとにあるようだ。
書いてある数字を見れば、どれくらいの距離を進んだのか分かるのでありがたい。
周囲はただエスタンシアが広がるばかりで本当に何も無い。
テントを張る時の風除けになるような建物とか、とにかく何でもいいから何か無いのかと思いながら歩いていると道沿いに小さな小屋を発見!
「PARADA」(パラーダ)と書かれているのでバス停のようだ。
扉は無いけれど三方が囲まれているので風も防げるし、中にはベンチもある。こういう場所で寝られれば、風で悩まされることも無いしそもそもテントを設営する必要も無い。
そういえば……バスでパイネ国立公園まで行く際、道沿いに同じような小屋があるのを何度か見かけたのを思い出す。
定期的にこういうバス停があるのなら心強い。
道とその外側を隔てる柵の向こう側には時に雄大な景色が広がっている。
11月末、南半球のパタゴニアは夏を迎える直前だ。遮るものが一切無い平野で太陽光が鋭く刺さる。
「キリがない」と思い途中から日焼け止めの塗り直しをしてなかった手を見ると、表皮がボロボロになっていた。
20:15、本日の歩行距離は27km。目標としていた30kmに少し満たなかったが、寝床として使うのにちょうど良いバス停(=PARADA、画像右端の赤屋根の小屋)があったので。
今の時期パタゴニアは日が長いのでまだ進むことは可能だけれど、この先どれぐらい行けばこんなバス停があるか不明なので今日はここまでにした。
バス停内部はこんな感じ。
ベンチがあるのでその上にロールマットを敷き、シュラフ(寝袋)を伸ばして寝る。
当然のことながら、ゴミは例え飴の包み紙1つでも辺りに投げ捨てて行くつもりは無かったので、ゴミ箱があるのも助かった。
この後もたくさんのバス停のお世話になったけど、思い返せばトップ3に入るぐらいキレイだったかもしれない。
パスタを食べ、箱ワインを飲んで就寝。
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comment
こんにちは。初めまして男塾塾長の佐々木と申します。これからパイネ一周トレイルをやろうと調べてたらこちらのブログが出てきて参考にさせてもらいます。ありがとうございます。
プロフィール見させてもらいましたが面白そうな方なのでまたいつかお会いできることがあればと思いメッセージさせて頂きました。
ちなみに私は地元京都なので大阪には良く行きます。
現在アメリカ大陸を2015年夏から北極海からスタートして最南端ウシュイアを目指してリヤカー徒歩で歩いてます。
他にもオーストラリア、ニュージーランド、台湾、日本、北極などチャリや徒歩で数万㎞人力で旅してます。海もシーカヤック、SUPなどテント、食料担いで人力で旅
してます。良かったFBリンク張るのでそちらにメッセージ下さい。ただしネット環境がめったにないので返事遅れます。
佐々木さん、メッセージありがとうございます。
パイネは「W」ルートをやる人が多いですが、時間があるなら一周する「サーキット」の方が断然おすすめです。
北米からスタートして4年近く歩き続けてるのは凄いですね。
他にもいろいろ行っている様子で羨ましい…
僕はFBやっていないので残念ですが、佐々木さんの旅の完遂を祈っています。
徒歩ならパイネからウシュアイアまでは1ヶ月前後の距離。ゴールもまもなくですよね。
機会あればいつか一緒に飲みましょう!