【本当に凄い!!】山に海に砂漠に挑んだ日本の冒険家たち2

      2017/07/05

matterhorn

山野井 泰史(やまのい やすし)

山野井泰史(1965~)は日本屈指のクライマー。登山、特にクライミングに少しでも興味がある人なら誰でも知っているほどの有名人。

高校時代からクライミングにハマり、卒業後にアメリカへ。クライマーの聖地ヨセミテで数々の難ルートを攻略する。

1990年、25才の時には南米パタゴニアにあるフィッツ・ロイの冬季単独登頂を世界で初めて達成。

これはエベレストに登るよりもはるかに難易度の高いチャレンジだったが、この山そのものが日本ではまださほど知られていなかった為、スポンサーを探したものの得ることが出来なかった。

以後スポンサーを探すことはせず、すべて自己資金で賄っている。

その後ヒマラヤの山々などにも次々と挑戦。2002年にはヒマラヤ、ギャチュン・カン北壁の第二登(=史上2番目の意)に成功するが、下山時に雪崩に巻き込まれて重度の凍傷を負う。

この凍傷により両手の薬指と小指、そして右足のすべての指を切断することになった。

 

この時一緒に登っていたパーティの中には彼の妻である山野井妙子氏もいて、彼女も同じく凍傷により指を切断している。

この人たちのすごいところは、この凍傷以後もクライミングを諦めず、垂直の大岩壁に挑み続けていること。

「不屈」とはこの夫婦のためにある言葉かもしれない。

 

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残念ながら"冒険家"とは呼べない人たち

「私はこの人たちを応援しているのに。失礼だな、君は!」という人はゴメンなさい。

でも、ここに書いてあることは本当のことです。

 

野口健

野口健(1973~)はアメリカ、マサチューセッツ州ボストン生まれの違いのわかるアルピニスト。1998年には25才でエベレストに登り、当時の七大陸最高峰登頂最年少記録を樹立した。

 

登山に特別な興味がない人はあまり知らないんじゃないかと思いますが、8,000m級などの極めて高い山を登る際には大きく分けて2つの方法があります。

1つは極地法といって、エベレストに登る一般人のほとんどがそうであるように、大勢のスタッフのサポートを受けながら登るスタイル。重い荷物はシェルパなどに持ってもらい、状況判断もスタッフに任せることが多い。

もう1つはアルパインスタイルといって、一人もしくは少人数で動き、ガイドその他スタッフのサポートを受けないスタイル。荷物はすべて自分で持ち、状況判断も自分自身が行います。

簡単に言えば、他人の力を借りて登るか、自分の力で登るかの違いです。

テレビCMに登場以後、野口氏は本人自らアルピニストと名乗っているんだけど、アルピニストとは本来アルパインスタイルで山に挑む登山家のことであり、彼のように極地法で登る人のことではありません。

冒険家も同じで、極地法でないと高山に登れない人を冒険家と呼ぶのはかなりの違和感があります。

それは目的を達成するための技術や経験を持っているのは雇われた回りのスタッフたちであり、お金さえ払えば(多少のトレーニングは必要ですが)誰にでも可能だからです。

ただし、富士山やエベレストの清掃登山、戦没者の遺骨収集など、彼のその後の活動内容は評価されてしかるべきものがあると思うので、個人的な印象は悪くありません。

 

南谷真鈴

南谷真鈴(1996~)は2017年現在の七大陸最高峰日本人最年少登頂記録保持者。七大陸最高峰に南北両極点の到達を加えたエクスプローラーズ・グランドスラム達成者でもある。

 

女子大生冒険家として昨年から今年にかけて一躍有名になった彼女も、野口健氏と同じで記録の対象となった山は全てガイドに連れられ、フルサポートを受けて登っています。

それでも「過去最年少の20才で達成なんて、ものすごい偉業じゃないか」という人もいるかもしれませんが、海外登山って準備にめちゃくちゃお金がかかります。

なので、そこにつぎ込める莫大なお金がある人(もしくはその莫大な資金を出してくれるスポンサーが付いている人)しか、そもそも挑戦できないんです。

つまり「難易度が高いから誰も出来ない」のではなくて「莫大な費用がかかるから誰も出来ない」わけです。

エクスプローラーズ・グランドスラムの条件である南極北極、両極点への到達も、何かすごい冒険をしてそこまで行ったわけでなく、彼女は極地ツアーに参加しただけです。

ツアーに参加して南極や北極に行く人を冒険家とは呼びません。

 

栗城史多

栗城史多(1982~)は「日本人初の世界七大陸最高峰の単独無酸素登頂」に挑戦しているということでNHKでも特集された若き登山家。キャッチフレーズは「冒険の共有」。

 

彼に関しては、正直何から書いていいか迷うほど、ツッコミどころが多いです。

よく指摘されている部分としては、「七大陸の最高峰すべてに酸素ボンベ無しで挑戦するなんてすごいよね!」というイメージで売っていながら、実は「"エベレスト以外"の各大陸の最高峰って、高さ的にそもそも酸素ボンベは必要ない」ということ。

ツアー登山のお客さんならともかく、登山家を名乗る人でこれらの山に酸素ボンベを持っていく人はいないわけです。

そして各大陸最高峰の中で唯一、登山家でも酸素ボンベを使う人が多いエベレストには、過去7度挑戦して未だに登れていません…。

また、これよりさらに問題なのが、「単独」でもなかったという点。

彼の過去の動画や画像などを検証した人たちが何度も指摘していますが、栗城氏のエベレスト挑戦には何人ものシェルパが雇われ、ルート工作などを請け負っています。

そもそも彼は岩壁登攀に必要な技術などを何も持っていないので、(こっそりサポートを受けたりしない限り)「単独」で頂上にたどり着ける可能性はゼロだと言われています。

「冒険の共有」にしても、当初の彼は比較的多くの動画などを公開していましたが、単独ではあり得ないような矛盾点などを指摘されるうちに、どんどん情報を制限、過去の動画も削除するようになりました。

近年はクラウドファウンディングなどを使って呼びかけ、一般の人からも計数千万円の資金提供を受けていましたが、その際に約束していた「情報の共有」がほとんど成されていなかったり、集めた資金の収支報告もされていないなど、多岐にわたっての問題点が指摘されています。

 

まとめ

ここまで読んでくれた人は同意してくれるんじゃないかと思うんですが、「有名な人=すごい人」ってわけじゃありません。

無名でもものすごい冒険家は何人もいますし、まだ世に知られていない人の中にさらにすごい冒険家がいるかもしれません。

ただ、「どうせ憧れるなら本物に憧れたい」そう思うだけです。

そして冒険家に憧れる者の一人として、いつか僕も本物の冒険を……

 

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