冒険と探検の違い。冒険のリスクを考える。
2017/09/23
突然ですが「冒険」と「探検」の違いって知ってますか?
簡単に言うと、探検というのは未知なる場所に調査に行くこと。
だから探検の検は検査の検、「調べる」っていう意味です。
対して冒険は危険を承知で困難に挑戦すること。
だから冒険の険は危険の険。険は「けわしい」という字でつまり困難ってことです。
なのでリスクの無い探検はあっても、リスクの無い冒険は無い。
今回はこの「冒険におけるリスク」についてちょっと考えてみたいと思います。
冒険のリスク
冒険にはリスクが付き物です。
じゃあ実際にどんな種類の危険があるんだろうか?
自分のミスによるリスク
これは例えばクライミング中に手順を端折ってしまったり、ロープの結び方を間違えてしまったことから滑落するケースや、自転車やバイクなど乗り物の整備不良や操作ミスもそう。
こういうのは自分の問題なので、確認を徹底したりより注意深く操作することでだいたいは防ぐことができます。
天候によるリスク
例えば山での突然の雷雨だったり、ヨットで海が大荒れしたり。
これは避けることは難しいしどうしようも無いように思えるけど、天候リスクは天気を予測することである程度の対策ができます。
もちろん簡単じゃないんだけど、自分の知識と経験を高めるしかありません。
自然の生物によるリスク
次にカナダとアラスカでカヤックによるユーコン川下りを計画してる僕にとってこれは結構切実な問題。
2,3ヶ月かけて太平洋まで川辺で野宿をしながら下るつもりなんで、グリズリー(灰色熊)との遭遇が一番のリスクだったりします。
日本のツキノワグマと違い戦っても勝てる可能性はほぼ皆無なので、対策としてはまず熊を引き寄せないようにすること。
匂い漏れしにくいよう食料をジップロックなどで何重にも包んだり、その食料の置き場と自分のテントを最低100~200mは離したりは基本です。
近距離で遭遇した時のために対熊用の唐辛子スプレーももちろん持っては行くんだけど、こっちが風下だと自爆するのであまりアテにはできません。
銃があればある程度安心はできるんだけど…
で、熊のような猛獣も怖いんだけど、時にはそれ以上に怖いのが毒のある生物。
毒蛇やサソリ、毒蜘蛛などなど、どれも万一噛まれたり刺されたりしたら一発で人生終わりかねません。
て書いてて思ったけど、どれもアラスカの次に僕が挑戦しようと思ってるオーストラリアの奥地にいるやつだった…!!
シドニーとかケアンズとか海の近くの都市部のイメージしかないと意外に思うだろうけど、オーストラリア内陸部の奥地は危険生物の宝庫。
動物はもちろん、ちょっと葉に触っただけで身悶えするほどの苦痛に苛まれる恐ろしい神経毒を持った植物まで存在するんですよ…
これらの対策にはやはり正しい知識を身に付けるしかない。
人間によるリスク
グリズリーも毒も十分怖いけど、これこそが一番のリスクかもしれない。
つい先日もカヤックを使ってアマゾン川を単独で下っていたイギリスの女性冒険家が、野営中に地元の若いギャング集団に襲撃されて銃で○された事件が報道されてたけど、これは防ぐのがとても難しい。
この女性の場合も、なるべく人目に付かない場所で寝るとか強盗には抵抗しないで物をあげてしまうとか最低限の自衛の知識はあったはずなんだけど、それでも最初から○して盗るつもりで来られたらどうしようもない。
なので僕は治安の極端に悪いところへは極力行かない、またどうしても行く場合はリスクある行動を取らないようにしています。
まとめ
リスクには自分の努力で回避出来るものと出来ないものがあります。
でも、リスクがあるからと言ってそれをやることを諦めてしまったら冒険は出来ません。リスクある挑戦こそが冒険だから。
そして回避できない場合はそのリスクとの遭遇確率の低い選択をしていくしかない。
いつか本当の冒険がしてみたい僕はそう思います。
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