【壱岐】レンタカーで観光スポット回ってきたので報告を。大満足の島だった!
2018/01/30
対馬壱岐旅行の後編。
このページでは沢山ある壱岐の見どころを片っ端から紹介していきます!
前編対馬の情報はこちら。
【国境の島1】対馬が予想以上に見どころ満載で楽しめたんで報告しよう!
5日目、壱岐は芦辺港から始まる
対馬の南の玄関口・厳原港を出てフェリーで約2時間半の船の旅。
船内には船乗りの必須知識、ロープの結び方の解説図などがありました。
芦辺の町が見えてきます。
午前11時過ぎに壱岐の東の玄関口、芦辺港に到着。
予約していたニコニコレンタカーの人が迎え(有料)に来てくれていたので、その車で店舗まで。
車を受け取り、まずはどこへ行ってやろうかな?
壱岐の人口は29,000人程で対馬の約85%ですが、面積はおよそ1/5。
サイズが小さい分町と町との距離が近いので、車さえあれば移動しやすいのは助かります。
海沿いを走っていると、乗ってきたフェリーが博多に向けて去っていくのが見えました。
ついでに牛も発見。
ひょっとしたらこれが壱岐のブランド牛、壱岐牛なのか…!?
はらほげ地蔵
芦辺港から車で南東に約15分、海に向かって立つ「はらほげ地蔵」にやってきました。
胸に丸い穴が空いているからはらほげ地蔵と呼ばれている…っていうからボディにサタンクロス並みの穴があるイメージだったんだけど、パッと見では全然分からない。
貫通してないタイプの穴なのか?と滑りそうな石の上を慎重に前に回ってみたけれど、やはり穴を確認できず。
え?どこ??って感じで。
あるとしたら胸の上部、赤い布に隠れた部分かもしれない。
はらほげ地蔵近くの「うにめし食堂はらほげ」(営業時間10:00~20:00、年中無休)にやってきました。
ここは有名な店で駐車場もデカい。車を止めたらさっそく中へ。
何列もテーブルが並べられた広い座敷に通されます。
僕が注文したのは一番リーズナブルなうにめし定食(900円)。
うにめし、あおさ汁、小鉢2つ。
うにめしは混ぜ込んでる量が少ないのか、正直期待したほどのウニ感は無い。
もっとしっかりウニを感じたい人は上位クラスの生うにぶっかけ定食(2,700円)をどうぞ。その名の通り生うに丼に刺身などが付いた定食です。
でもそこまでいくと高いよね?
ってことでこの店一番人気なのが、はらほげ定食(1,750円)。内容はうにめし、さざえの壺焼き、刺身盛り合わせ、あさり汁、小鉢など。
ただしこれも「うに丼」ではなく「うにめし」なんで、生うには乗ってませんが。
自分の財布と相談して好きなやつを選んで下さい。
トイレ前には子猫がいました。
可愛いんだけど……いや、もうちょっと寝るとこ選んで!!
ビーチ
芦辺の町からすぐ近く。
幅も約500mと広く、様々なアクティビティも体験できるここ清石浜(くよしはま)海水浴場以外にも、壱岐にはビーチが沢山!
キャンプ場などの周辺施設が充実の筒城浜(つつきはま)、朝日が見られる天ヶ原、夕日が見られる里浜、遠浅でサーフィンにも適した大浜海水浴場。
そしてカフェがありマリンスポーツも盛んな錦浜、無人島にある辰の島、壱岐本島の南西にある有人離島・大島の海水浴場など様々なビーチがあります。
壱岐イルカパーク
お次は島のほぼ北端にある壱岐イルカパーク(年中無休)へ向けてひた走ります。
芦辺港からは車で約30分の距離。勝本港のちょっと先です。
入場料は大人200円、小中学生100円、幼児は無料。
ここ壱岐イルカパークでは自然の入江の中で数頭のバンドウイルカが飼育中。
イルカたちの泳ぐ様子を至近距離で見ることが出来ます。
本格的なショーなどをやるわけではないようですが、一日3回のごはんタイム(10:00~、13:00~、16:00~)にはイルカたちの練習風景が見られます。
彼らはとても人懐っこく、来場者があると興味を持ってチラチラと様子を見に来たりします。
マジ可愛い…!
近くには沢山のライトを吊るしたイカ釣り漁船が。
そういえば壱岐って知る人ぞ知る魚釣りのメッカらしく、趣味でやってる人からプロまで日本中から沢山の釣り師がやってくる島のようです。
釣りに興味のある人はぜひ!
猿岩
画像中心よりやや右にそびえ立つ巨大な岩、猿が左の方角を向いているように見えませんか?
だから何だと言われたらそれまでなんだけど。
長い年月をかけて自然に風雨で削られた高さ45mの大岩はなかなかの風格があります。
そしてここには大きな駐車場と、壱岐市のアンテナショップ「お猿のかご屋」も。
いろんな土産が買える中で、僕のおすすめは島のニンニク。でっかいのが格安で買えます。
ちなみにここは夕日の見えるスポットの1つ。
黒崎砲台跡
猿岩の駐車場裏手にあるのは、かって東洋一の砲台と言われた黒崎砲台跡。
同じ規模の物がお隣の対馬の豊砲台跡と朝鮮半島の釜山にもあったようですが、少なくとも対馬と壱岐の砲台は実際に戦闘で使われることは無かったそうです。
入口に当時の姿が描かれた看板がありました。
砲身の全長は18m、砲身1本の重さが150トン、砲の口径が40cm、弾丸の重さは1,000kg、射程距離35kmというもの凄いシロモノ。
全長18mといえば6階建てのビルに相当する長さで…砲身だけでこれだから相当すごい。
豆知識をちょっと付け足しておくと、この砲は戦艦土佐の砲を取り外して付けたもの。
土佐はワシントン条約の戦艦保有数制限に引っ掛かって就航目前に廃棄された幻の艦です。
ちなみにあの軍艦島は、戦艦土佐に似ていたことから軍艦島と呼ばれるようになりました。
トンネル状の入口から進んでいくと、奥に大きな縦穴が空いてました。
砲台が設置されていた跡がそのままスッポリ巨大な空洞になっているわけです。
内部から見上げた様子。梯子だけが今でも残っています。
今度は上から覗き込んだところ。
穴の底の光が当たる部分には植物が生えていた。
奥に見えているのが壱岐市のアンテナショップ、お猿のかご屋。
壱岐っぽい土産を置いてますよ。
湯ノ本温泉
時刻は夕方。猿岩から車で約20分の壱岐の温泉郷・湯ノ本温泉にやってきました。
複数ある中で選んだのは天然かけ流しの眺望風呂がある国民宿舎壱岐島荘。
日帰り入浴は9:00~19:30まで。税込みで大人432円、小人324円。
湯ノ本にはここ以外にも平山旅館、千石荘、旅館長山、すこやか温泉など、温泉旅館やホテルが経営する温泉施設が5ヶ所程あります。
ゆっくりと温泉に浸かった後、芦辺の町に戻って予約していた宿にチェックイン。
フェリーでの移動があったわりには色々と回れて満足の一日。
6日目、島の祭り
名物海軍カレー
この日はまず昼食を食べに宿の近所の食事処「よしとみ」へ。
まず入口に掛かっているホワイトボードを見て下さい。
「海軍さんのカレー 残り50」と書いてますよね。これは毎週金曜日だけに作る名物メニュー。
ここのご主人は元自衛官で、現役の時には艦で調理を担当。
旧海軍からの流れで今でも海上自衛隊では毎週金曜日はカレーという伝統があるんですが、その本物の海軍カレーを頂くことができます。
限定50人前。
50食って結構多くない?と思った人。案外どんどん無くなっていくので油断は禁物です。
確実に食べたい人は昼12時半までには行こう!
これが噂の壱岐・海軍カレー。
いわゆるオーソドックスな欧風カレーなんですが、かなり多数の食材を煮込んで作られているそうで、赤ワインも丸ごと一本入ってたりします。
そのせいか味にしっかりと深みがあって、カレー激戦区の大阪でよくカレーを食べる僕も大満足の仕上がり!
カツその他のトッピングもありました。
このよしとみさんは民宿としての営業もやっており、船も持っているので釣り目的で壱岐に来る人にもおすすめ。
素泊まり3500円~、要確認でお願いします。
島の祭り「ちんちりがんがん」
行った時期がたまたまだったんですけど地域の「秋祭」でした。
同じ壱岐内でも地区によって時期が弱冠変わるそうです。
子供たちを乗せて練り歩くための車。
今日の祭の為にまるで七夕のような笹が飾られた漁船。
まずはその漁船に子供たちを乗せて漁港内をくるくる回ります。
くるっくるとほんと何周も回ります。
陸に上がって記念撮影へ。
撮影後は子供たちを例の押し車に乗せて練り歩きスタート!
ここからが長いようなんですが、十分堪能した僕は離脱して他のスポットを観光することにしました。
月讀神社(つきよみじんじゃ)
芦辺港から車で約10分。天照大神の兄弟神、月読命を祀る神社に着きました。
つい「ツクヨミ」と読みたくなるところだけど、ここは「ツキヨミ」が正解。
日本書紀によれば西暦487年。
当時日本が統治していた朝鮮半島の任那(みまな)に天皇の使者が派遣される際、途中立ち寄ったこの壱岐で月の神の宣託を受け、その結果分社として今の京都市西京区にある月読神社が建てられたんだとか。
ただしこの神社は一時忘れられていた神社なので、本当にその月讀神社かどうかは微妙なところらしい…。
でも雰囲気ある神社なのは間違いなく、時々神楽もやるようです。
続いては麦焼酎の蔵元へ!
壱岐は麦焼酎発祥の地
今や全国で飲まれている麦焼酎は16世紀の壱岐が発祥と言われています。
昔は貧しい島だったんで、年貢で取り立てられない麦を使って酒を作ってたってことらしい。
「壱岐焼酎」はフランスの「コニャック」や「シャンパン」などと同様にWTO(世界貿易機関)による地理的表示が認められていて、要するに「認定された産地の製品しかそのブランドを名乗ったらいかんよ」って具合に特別枠になってるんですよね。
国内の焼酎だと他に認められてるのは、鹿児島の芋焼酎「薩摩焼酎」、熊本の米焼酎「球磨焼酎」、沖縄の「琉球泡盛」があります。
現在島にある蔵元は7つ。
天の川酒造、壱岐の華酒造、壱岐の蔵酒造、玄海酒造、重家酒造、山の守酒造場、猿川伊豆酒造場。
発祥の地まで来て覗かないわけにはいかない!ということで、ちょっとお邪魔してきました。
やってきたのは壱岐の華酒造さん。
この屋外貯蔵タンクの表側にショップがあったのでそちらへイン。
他のお客さんがいなかったこともあって、銘柄ごとの味の違いやおすすめの飲み方などを1つ1つ丁寧に説明してもらいました。
ガラス越しに見るだけではありますが、室内貯蔵タンクの見学もできます。
僕はレトロなボトルデザインに蔵元初代の名が冠された「嘉助(かすけ)」と、エンジ色の風格ある箱に納められた長期熟成酒「海鴉(うみがらす)」をお土産用に購入。
車を運転しない人は試飲も出来ますよ!
そこから車ならすぐ、距離にして約2.5kmなんで歩いても30分ちょいの高台に博物館があります。
写真はその道中。稲刈りが終わって干されている稲穂が整然として美しい。
壱岐市立一支国博物館
まず見て下さいこれ。
建物の屋根に芝生を敷いて自然と一体化していて、見た目でこの博物館は一味違うぞと思わせてくれます。
ちなみにこれを撮ったのはこの博物館の中央にそびえる塔の上階から。
ていうか普通タワーなんて生えて無いでしょ?
今まで見たどの博物館よりもデザイン性の高い建物です。
内部の展示は魏志倭人伝にも載っている一大国(一支国)の都の跡と言われる原の辻遺跡(博物館のすぐ近く)をメインとして、壱岐島内全域の遺跡に関する資料やその出土品など。
古代の暮らしを再現したミニチュア模型は精巧なだけでなく見方にも工夫が凝らしてあって、楽しんで見られるようになっています。
一階には「キッズこうこがく研究所」という子供が参加して工作体験などができるスペースも設けられています。
さらに特徴的なのはこの博物館、バックヤードを見せているんです。
例えば……
発掘したものが展示されるまでには、土を払ったり分類したりと通常多くの手間が掛けられます。
一般的にはそれらの作業は裏でやることで来館者が見ることはないんですが、ここではバックヤードとの壁をガラス張りにして全部公開しているんですよ!
それがすごく新鮮で。
とにかく見たことの無いような博物館なんで、壱岐に来たら絶っ対に来館することをおすすめします。
原の辻遺跡
原の辻遺跡(はるのつじいせき)は国の特別史跡で、邪馬台国絡みで有名な魏志倭人伝にも出てくるあの「一大国(一支国)」の都なんじゃないの?って言われてるところです。
現在は復元された竪穴式住居などが置かれています。
佐賀の吉野ケ里遺跡とは違い、物見やぐらは上がれないようになっているのが残念。
でもかなり迫力ありますよ。
小島神社
日没ギリギリ何とか間に合ったのが、「日本のモンサンミッシェル」というキャッチコピーで新聞に紹介されたこともある小島神社。
潮が引いた状態の時だけこのように道ができます。
個人的にはパワースポットって単語があまり好きじゃないんですが、パワースポットだなんだと言われています。
干潮時に現れる参道を行くと鳥居のところで一見行き止まりなんですが、ぐるっと裏に回り込むと登れる道が。お社はその上にあります。
行く前に必ず気象庁のサイトから潮位表を確認しましょう。
ここで完全に日が暮れたので、今日はここまで。
まとめ
最終日。ニコレンさんに車を返し、港まで送ってもらって(有料)11時発のフェリーで博多に帰着。
復路も往路と同じく7500円のお得な新幹線で大阪に戻りました。
【僕の個人的おすすめランキング】を最後に書いておきます。
< 対馬 >
- 宿坊西山寺と居酒屋かもめ
- 目保呂ダム馬事公園
(対州馬) - 対馬野生動物保護センター
(ツシマヤマネコ)
< 壱岐 >
- 海軍カレーのよしとみ&みなとや
- 一支国博物館
- 壱岐イルカパーク
ランクインしているところを改めて見ると、基本的に人の対応が良かったところ!
やっぱ人間同士なんで親切丁寧な対応してもらえると気分よく過ごせますよねー。
対馬は絶景と言われる姫神山砲台跡に行かなかったことが悔やまれます。
忘れてたんだよな~。
今回秋だったんで海には入らなかったけど、壱岐は夏ならビーチが絶対ランク入りしますね!
初めて行った対馬と壱岐は「思っていた以上に見どころあったな!」というのが正直な感想です。
駆け足チラ見じゃなく、ちゃんと回るつもりなら、最低でも1島2泊を計算してプランを組んで楽しんできて下さい。
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