大阪で大流行のスパイスカレー!インドカレーや欧風カレーとの違いと特徴。
2019/01/10
日本人の国民食とも言われるカレー。
分類の仕方によっていくつも系統があるけれど、今回は欧風カレーとインドカレー、そしてスパイスカレーについて、それぞれの特徴と違いを書いてみたいと思います。
欧風カレー
日本の家庭で一般的に作られているカレー、外食チェーンでいうとココイチみたいなタイプを「欧風カレー」といいます。
なぜ欧風かと言うと、かってインドを支配したイギリスが海軍のメニューとしてカレーを採用し、それが明治期の日本に入ってきたから。
特徴としては小麦粉を使ってトロみを出すこと。本来のインドカレーのようにシャバシャバだと、揺れる船の上ではこぼれやすく食べにくいのでそうなったという説が有力です。
具材としては一般的に玉葱や人参やジャガイモ、そして牛肉などが使用され、またそれらとは別に揚げ物などをトッピングするケースが多いのも特徴の1つ。
インドカレー
カレーの原点。インドでは様々なスパイスを使った汁ものを総称してカレーと呼びます。
最近はどこの街にもある、インド・ネパール系の現地の人がやってる店のカレーがこのタイプ。
通常小麦粉は使わないので汁はサラッとしています。多少のトロみが付いているのは具材の成分によるもの。
欧風カレーやスパイスカレーの店が通常ライスのみなのに対し、インドカレーの店はほとんどの場合ナンがセットになっているのも特徴の1つ。
ちなみにこのナン。焼くには専用の窯が要るせいもあってか現地の庶民は日常的に食べておらず、代わりに家のフライパンでも焼ける薄いチャパティっていうのが一般的に食べられてます。
でもやっぱり美味しいのはナン。ふわふわのチーズナンなんか最高ですよね。
スパイスカレー
これは一言で言ってしまえば多様なスパイスを効かせた自由なカレー。具材も盛り付けも日々新しいものが試されています。
様々なスパイスを使うところはインドカレーと同じなんだけど、近年日本で、特に大阪で流行っているスパイスカレーには2つの特徴があります。
1つは料理人が日本人であること。
インドカレーの店は通常、ネイティブのインド人かネパール人が接客係と調理係に分かれて3~5人くらいで営業している店がほとんどですが、スパイスカレーの店は日本人の店主が一人でやってるケースが大半。サポートのスタッフが1,2人いれば多い方です。
もう1つの特徴。
インドカレーの店はメニューや出すカレーが、どの店でもほとんど一緒です。それこそ全国の店全部が同じチェーン店なのかと思うくらい違いがない。店の外観や内装までどこも同じような雰囲気。
対してスパイスカレーの店は、一軒一軒スパイスの配合も違えば使う具材の種類も違い、出来上がるカレーも千差万別。
スパイスを使った創作料理の様相を呈していて、店それぞれに個性があるところが大阪人に受けている要因です。
まとめ
それぞれ特徴と違いがある欧風カレー、インドカレー、スパイスカレーですが、大阪で食べるのならイチオシはやはりスパイスカレー。
各店とても独創的でレベルの高い店が増えています。
ちなみに、
2018年9月現在、東京都(全域で4,675軒、某大手飲食店レビューサイト参照)を別枠とすると、大阪市は全国の政令指定都市で最も多い1,277軒カレー(カレーうどん他も含む)の店があります。
これはスープカレーで有名な2位の札幌市(562軒)の倍以上。
今後もさらに増えると予想され、スパイスカレーのトレンドもまだまだ続くでしょう。
僕も旨い店を巡ってはレビューを書いたりしているので、カレー好きな人はこちらもチェックしてみて下さい。
タグ:大阪カレー
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