海外旅行で60代の親におすすめしたい国ベスト3!! その理由も。
2019/02/23
旅と一口に行ってもいろんなスタイルがあります。
僕自身は基本バックパッカーなんでザック1つでどこでも行きますが、皆が皆そんなわけにはいきません。
例えば僕の親は60代、「やっぱりある程度ゆったりした旅行でないとしんどいわ~」なんてよく言ってます。
いろんな国に行ってみたい気持ちはあるみたいだけど、体力的なこともあるし……ってことで、若者と違って考慮しないといけない点も多いわけです。
そこで今回はこれまで数十ヶ国を旅してきた僕が、特に治安面をしっかり考慮した上でここはぜひ親を連れて行ってあげたいと思った国「ベスト3」を紹介します。順不同。
リスク=危険性
治安
どんなに美しく綺麗な場所でも治安が悪いところは絶対に薦められないですよね。
例えばブラジルやメキシコ、それに南アフリカなんかは都市部の治安が日本の常識からは考えられないくらい悪いので論外。悪い奴が当たり前に銃を所持してるところはあり得ないです。
ヨーロッパでもスペインなんかは街にもよるんだろうけどかなり危険と言われてるので薦めにくい。首都マドリードでは真っ昼間に街を歩いてても強盗に遭うって言われてたぐらいなんで。
最近はマシになったようだけど、親に薦めるほど安全かと言われたら厳しいです。
テロの危険
スリや強盗なんかの一般的な治安リスクに加え、最近では都市部での爆弾テロのニュースも耳にする機会が増えてきました。
イスタンブール、パリ、ロンドン辺りを筆頭に、西ヨーロッパの大都市はどこが狙われてもおかしくない状況です。
政治状況
韓国は昨今の諸問題での対立から日本人への反感が高まっている状況。
一方で中国は2017年の6月に滞在していた60代の日本人男性に突然スパイ容疑をかけて拘束したりしてます。
しかもこれは初めてじゃなくて、以前から日本とモメた際の交渉材料にするためなのか、民間人に同じような容疑をかけて長期拘束することを繰り返しているんでこれはちょっとシャレにならない。
確率としては低くても、独裁的な国は常にそういうリスクがあるってことを頭の隅に入れておきましょう。
考慮したい事柄
アクセス
年配の方の場合、アクセスの良さはとっても大事。
フライト時間が長かったりするとそれだけで身体が痛くなりがちなので、移動は出来るだけ短時間の方が好まれます。
ある程度の長距離の場合、せめて乗り換えなしの直行便があることもポイント。
見るべきもの、美味しい食事
いくら安全でアクセスが良くても、積極的に行きたいと思える魅力が無きゃ意味が無い。
ということで親世代に喜んでもらえそうなプラスの要素を見ていくと、大自然や古代の遺跡、美しい街並みなどの見るべき物があるか?
またはその土地の美味しい伝統料理やつい買いたくなるような特産品があるか?この辺りがポイントになってくるかと思います。
それでは上で挙げた項目を総合的に判断したお薦めの国ベスト3。
地域が固まっても面白くないので、それぞれ別のエリアから選びました。
台湾
まずはアジアから、治安が良くて美味しい食べ物が目白押しの台湾!
ちなみに写真は台北の中正紀念堂です。
この台湾の最大のメリットはフライト時間が短いこと。
成田空港からで台北で4時間ちょい、大阪の関空からなら3時間ちょいと日本から近くて行きやすい。
物理的な距離が近いので、年配の人が苦手な長時間乗りっぱなしってことがありません。
移動が楽なのは大きな利点だし、時差もたったの1時間なんで時差ボケもまず大丈夫。
超親日国
東日本大震災の時には日本のための募金が200億円以上も集まったほどの超親日国。
この金額はアメリカよりも多く、人口一人当たり(アメリカ約3億1000万人、台湾約2千300万人)の金額でいうと軽く10倍以上。総額でぶっちぎりの世界一です。
第二次大戦前は日本の一部だったこともあり、年配の人は日本語を話せる人も多いです。
僕は以前、台北近郊の養蜂家のお爺さんの家にお邪魔したことがあるんですが、「もう昔の話だけれど、日本は教育をちゃんとしてくれたのが良かった」的なこと日本語で言われ、非常に歓迎されました。街中で道を聞いても親切な人が多い。
料理が美味い!
台湾料理は福建料理をベースに様々な要素が混ざり合った料理。牛肉麺や水餃子も有名ですが、台北に行くなら小籠包で有名な鼎泰豊は絶っっ対に行くべき。
ここはホント別格なんで必ず寄ることをおすすめします。
あとは台北市内各地にある夜市の屋台メシも外せない!
あの雑多でチープな感じがたまらないんですよね。
ポーランド
お次はヨーロッパからポーランドを。
ヨーロッパは歴史があり街並みが美しい国が山ほどあるんですが、同時にテロのリスクが高い国が多い。
その点ポーランドはそういった騒ぎとは無縁で、イギリス外務省の発表した国別テロの危険リストでも、日本や台湾と共に危険性のもっとも低いグループに入っています。
もちろんヨーロッパなんで地理的には遠いんですが、2016年に成田空港からの直行便が就航し、2017年7月には週3便だったものが週4便に増便され、より行きやすくなっています。
成田から首都ワルシャワの空港までは約11時間。
街並みが美しい!
首都ワルシャワの街並みも綺麗なんだけど、特におススメしたいのは南部のクラコフと北部沿岸都市のグダニスク(グダンスク)。
ちなみに上の画像はクラコフの名所・ヴァヴェル城。
これ、川沿いの高台に建っているんですよ。絵になる城ってやつ。
大広間や王族の部屋など建物内部の見学もできるようになっていて、チケットは大行列ができるほど人気があります。
チケットを取らなくても敷地内を歩くことはできるので、のんびり散歩するだけでも十分浸れますよ。浸るだけならタダ。
もう1つのおすすめ、グダンスクは美しい運河の街。琥珀の一大産地でもあって、街中では琥珀を扱う店があちこちにあります。
街角ではよく路上ミュージシャンが演奏してるんだけど、バイオリンでクラシックを弾いてたりと優雅な雰囲気でめちゃロマンチックな街です。
ポーランド料理
中国の餃子がロシア経由で伝わったピエロギは食べてほしい!
中に肉や野菜、チーズなんかを入れた蒸し餃子的なやつで、おかず的な食べ方もすれば、甘いソースをかけておやつ的な食べ方も。
麦を発酵させた白いスープ、ジュレックも面白い。もちろんハリウッド在住の耳が飛び出た緑のおじさんとは無関係です。
ミードという蜂蜜から作るお酒もあって、これは女性に特におすすめです。
アルコールに蜂蜜を足してるんじゃなくて、蜂蜜そのものを発酵させて作るのがポイント。くどくない優しい甘さには男の僕もやられました。
ニュージーランド
最後にオセアニアからニュージーランド。
フライト時間は成田から最大都市のオークランド迄でおよそ10時間40分ほど。
ニュージーランドは日本から北海道を除いたくらいの面積なんですが、人口はたったの500万人弱。約1億2千万人いる日本と比べると1/25程しかおらず、人間よりも羊の方が多い国です。
当然スーパーでも羊肉が普通に売られていて、値段も牛や豚より普通に安い。
温泉から氷河まで
ニュージーランドでは街から出るとすぐに丘や牧場が広がり、実際よりずっと広く感じられます。
北島にはロトルアという温泉の町があったり、南島には氷河があったりと、日本より面積が狭いわりにいろいろあります。
南島には他にミルキーブルーの湖として有名なテカポ湖や、国内最高峰のマウントクック、イルカと一緒に泳げるカイコウラの町も。
とにかく自然だらけで、めちゃくちゃ地球を感じることができます。
山好きにはたまらない
60代くらいの人だと登山や山歩きが好きな人も多いと思うんですが、ニュージーランドには沢山のトレッキングのルートがあります。
中でも南島にある「ミルフォード・トラック」は、海外の専門誌で「歩いてみたい世界のトレッキング・ルート」の1位に選ばれたほど。
僕も歩いたけどこれが本気で凄い。
エメラルドグリーンの川が流れ、苔むした森があり、500mの滝が轟音を響かせ、霧深い峠を越える……みたいな幻想的な体験でした。
僕が自然の中を歩くのが好きになったのもここを歩いてから。
イングリッシュガーデン
ニュージーランドはイギリスからの移民の国なので、庭が綺麗な家もよく見かけます。
特に南島の主要都市・クライストチャーチはガーデンシティと呼ばれるほど美しい庭を持つ家が多い街。
治安も国全体としてすごく良くて、夜一人で出歩いても危険を感じることは一切無かったです。もちろん両親にはいくら安全でも注意するように言いますけど。
僕の知り合いがカバンを落とした時も、約1,000NZD(7万円ぐらい)ほど入っていた中身には一切手を付けられず、拾われてそのまま戻って来ました。
僕が両親にすすめたいイチ押しの国です!
まとめ
近場で美味しい料理が食べたいのなら台湾!
ヨーロッパの美しい街並みを体感したいのならポーランド!
大自然を感じてその中を実際に歩いてみたいのならニュージーランド!
以上、数十ヶ国旅した僕が選んだ「60代の親にススメたい海外旅行先ベスト3」でした。
また国内旅行なら「クラブツーリズム バスツアー」もおすすめです。
50代以降の人にリピーターが多く、僕も両親と一緒に飛騨高山行きのツアーに参加したんだけど、ホテルも食事も満足度がかなり高くてコスパ的には最高でした。
それでは良い旅を!
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