【レビュー】MSRの2人用テント、ハバハバNXは意外と風雨に強かった!

      2018/03/14

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こんにちは、KOUです。

今日はMSRのテント「ハバハバNX」 について、強風吹きすさぶ南米パタゴニアのトレッキングで使用した僕が、その特徴や実際の使用感をレビューしていきたいと思います。

 

このシリーズには1人用のHubba(ハバ)や3人用のMutheHubba(マザハバ)、4人用のPapaHubba(パパハバ)などもありますが、今回は2人用テントのHubbaHubba(ハバハバ)についての内容になります。

 

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まずは機能的な特徴から

なんと言っても軽くて広い

山岳用テントの老舗アライが誇る軽量テント、トレックライズ1とほぼ同じ重さ(ペグや張り綱込みで約1.7kg)なのに、広さはなんと2割増し。

 

色使いが独特

スタイリッシュなフォルムと、テントには珍しい赤白の色使い(白は実際近くで見るとグレーですが)に惚れた人は多いはず。

多くのテントが密集するテン場でも、これならすぐに自分のテントを見つけることが出来ます。

 

インナー上部がメッシュ構造

今回レビューしているハバハバNXは、インナーテント上部の約半分がメッシュになっているので通気性は抜群です。

もちろんその分ノーメッシュのものよりは保温性が低くなりますが、ここは好みの別れるところ。

 

ハバハバシリーズはバージョンによって、インナーテントのメッシュ部分の面積に違いがあります。

まず「ハバハバ」は上部がオールメッシュです。
次に「ハバハバHP」はメッシュ部分ほとんどありません。
そして「ハバハバNX」はこの2つの中間で、インナー上部のうち約半分がメッシュ構造になっています。

間違えて購入すると用途に合わなくなるので注意して下さい。
個人的には僕はハバハバNXが最もバランスが良いと思いますし、実際満足しています。

 

2つの出入口と前室

このテントは前後どちらからも出入りができるようになっています。
前室も2つあるので荷物を置ける場所が広いのはかなり重宝するはず。

 

設営が簡単なフック式

テントにはテント本体の筒状の穴にポールを通して固定するスリーブ式と、本体をポールに吊り下げる形のフック式がありますが、フック式の方が設営が簡単という利点があります。

強風時に設営する際も、ポールを先に組んでから引っ掛けるフック式の方が安心です。

 

実際に使ってみて

広くて快適な空間

床面積2.7平方mと、ちょうど二人並んで寝られるくらいの広さ。
僕の場合は一人で使ったので、75Lのザックを室内に入れても脚を伸ばして寝ることが出来ました。

 

雨にも強い

実はこれを初めて使った日はかなりの大雨だったんですが、周囲が水溜りになっても中には一切浸透することなく耐えきってくれました。かなり心配だったんですが、予想以上の耐水性です。

また、2つの前室に荷物がたくさん置けるので、雨の日はこれが特に助かります。

 

雨でも濡らさず設営可

フットプリントとフライシート+骨組みだけでも設営可。なので雨天時は、後からその中にインナーテントを広げることで、メッシュであっても内部を濡らさず設営することが出来ます。

撤収時も先にインナーテントを片付けることが出来るので便利。

 

予想していたほど寒くない!

ハバハバNXはインナーテント上部の約1/2がメッシュ構造です。

なのでこのページへも「ハバハバ 寒い」で検索して来る人が多数派なぐらい皆さん寒さを気にしているようなんですが、最低気温0℃の環境でも寒くて目が覚めるようなこともなく、テント内側への結露も特に無し。とても快適に使えました。

もちろん寒さで震えることがないようにシュラフ(寝袋)はあったかめを選択。最低使用温度-15℃のイスカ(ISUKA)エア700SLを用意したので余裕でした。

 

参考:【レビュー】僕が海外トレッキングにイスカのシュラフを選んだ理由

 

逆に暑い時期の場合は、インナー下半分のメッシュでない部分が空気の流れを遮るので、正直これでもまだ暑いくらいです。

なので僕は、虫のあまり居ないところなら陽が落ちて気温が下がるまで(フライシートは少し隙間を開けた状態で)インナーの入口を開けるか、また雨が降らないと確信できる日はフライシートを使わずインナーだけで寝たりもしました。

フライシートが蓋をしなければ、メッシュ部分で十分風が通るので、これはかなり快適。

オートキャンプなど重量を気にしなくていい場合は、例えば別にタープを持って行ってインナーテントの上に掛けてやれば、雨が降っても凌ぐことが出来ます。

 

風にも意外に耐える

このハバハバはその高さのある形状から、風が最大の敵だとよく言われています。
そして僕が今回利用した南米パタゴニアは風が強いことで有名な地域。

チリのパイネ国立公園をトレッキングしていた時、あるキャンプ場で掲示されていた「今日の風速」を見ると、なんと台風並みの風速20mでした。

林の中のキャンプ場だったんですが、その晩は風が吹く度にジェット機が頭上を通るような音がして、時折ものすごい突風が。

その度に骨組みが軋むので折れないように内側から必死で支えたりと大変だったものの何とか耐え切りました。

翌朝バラす時に見ると骨組みが少し曲がっていたので、次同じくらいの風を受け続けたらアウトかなとは思いますが…。

少なくとも風に特別弱いということはないと実感しています。

 

まとめ

一人でも二人でも使えて前室も2つある便利な軽量テント、ハバハバNX。

「寒そう」という前評判でしたが、実際に使用してみるとしっかりした冬用の寝袋さえ持っていけば最低気温0℃の環境でも大丈夫。

インナーのメッシュ構造のおかげで通気性が良く、雨天時の耐水性も十分。

購入前に一番の弱点だと考えていた耐風性能も意外とあることが判ったので、あとは特別デメリットは見当たらないかと思います。

トレッキングや旅行などで連泊する予定であれば、毎日狭いテントで寝るのはストレスになると思うので、総重量1720gの軽さと快適な居住性を持つハバハバはおすすめです。

もちろん登山やバイクツーリングにも。

 

 

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