【欧州最後の秘境】不思議の国アルバニアの基礎情報

      2018/08/31

アルバニア 観光 鎖国 ネズミ講

ヨーロッパで最も日本人が行かない国の1つ、アルバニア。

1990年代初めまでは鎖国状態だった為、「欧州最後の秘境」なんて呼ばれたりもしています。当然日本語のガイドブックでも情報が少ないので、僕が行った時に得た情報を共有します。

最近少なかった旅行系の話題。久しぶりにいってみよ!

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アルバニアの基礎情報

どこにある?

アルバニアがあるのはバルカン半島の西岸。ギリシャと陸路で国境を接して北に位置し、アドリア海を挟んで対岸にはイタリアがあります。

面積は28,748km。日本の約7.6%と小さな国。首都は縦に細長い国土のほぼ真ん中にあるティラナ(Tirana)。

 

気候

例えばティラナの場合、夏にあたる6~9月は一日の最高気温が30℃前後。冬の最低気温も氷点下になることは少なく、比較的過ごしやすい気候と言える。

 

人口や宗教など

1912年にオスマン帝国から独立。人口は約300万人。

その95%がアルバニア人で、お隣の国コソボも国民の92%が同じアルバニア人。その他マケドニアやトルコ、ギリシャやイタリアなどの近隣諸国にも数十万人以上のアルバニア人が住んでいる。

長年にわたりオスマン帝国の支配地だった経緯から、国民の多くはイスラム教徒。ただし戒律はかなり緩い。

 

通貨

アルバニアの通貨単位はレク(Lek)。2018年8月現在のレートは、1レクおよそ1.03円。

 

鎖国時代

なるべく分かりやすく、ザックリまとめてみました。

オスマン帝国からの独立後、第二次大戦時にイタリア、続いてドイツに占領されたアルバニア。1944年のソ連軍侵攻の結果、戦後は共産党政権が樹立する。

首相の座についたホッジャは超の付くスターリン(当時のソ連の最高指導者)主義者だったようで、お隣のユーゴスラビアがスターリンと対立するとすぐさま断交、さらに1961年には代替わりしてスターリン批判の始まったソ連とも決別、仮想敵国として軍事優先の政策を進めた。

その後はソ連と対立していた中国(中ソ対立)に近付いて援助を受けるものの、近隣諸国とは鎖国同然の状態が続き、経済状況も徐々に悪化。

1967年には中国の文化大革命に影響されて無神国家を宣言。すべての宗教活動を禁止した。

けれど1976年には共産原理主義を捨てて開放改革路線を選んだ中国をも批判し、対立。この時点でアルバニアは世界からほぼ完全に孤立した。

その後もアルバニアは全土に50万個とも70万個とも言われるトーチカを建設。秘密警察を配し、国境を封鎖し、国民皆兵政策によって銃器が支給された。

1980年代には欧州の最貧国と呼ばれるようになってしまったアルバニアだが、1985年に独裁者ホッジャが死去。

後継者の元で徐々に開放が進められたが、1989年には反政府デモが全国で活発化。その後初めて共産党以外の政党の結成が認められるようになる。

1992年、ついに行われた初の総選挙の結果、共産党は大敗。

これまで続いてきた独裁は否定され、民主化。アルバニアはやっと国際社会へ復帰していくことになります。

 

国民の過半数が騙されたネズミ講

民主化し、市場経済が導入されたアルバニア。けれど長年にわたる共産主義の支配によって、普通の国の人々なら当然持っている経済知識がまったくありませんでした。

ウブというか騙されやすいというか。何も知らない子供状態。

そこにネズミ講が流行ったもんだから、我も我もと手を出して国民の大多数が加入する事態に。

ネズミ講やマルチ商法って自分の下に付く新しい会員を常に獲得し続けないと破綻してしまうものだけど、人間の数が有限な以上、破綻は時間の問題。

1997年、アルバニアのネズミ講はついに破綻。なんと国民の1/3が全財産を失うほどの被害に遭い、経済は壊滅した。

そして国民の怒りはネズミ講の本部組織…ではなく、何故か政府へと向かい、大規模な暴動へ。一時は南部が無政府状態になるなどしたが、国連軍の派遣により終結。

 

主要都市

ティラナ

ティラナ(Tirana)はアルバニアの首都にして同国最大の都市。人口は約42万人。ティラナ空港(マザー・テレサ空港)は国際線のみ。

国内移動は主に長距離バスだが、専用のバスターミナルはまだない(2018年現在)。

 

ドゥラス

アドリア海に面した港湾都市で、ドゥラス(Durres)またはデュラスとも。人口は約13万人。紀元前からの歴史を持つアルバニア第二の都市で、市内には古代の演劇場も。

イタリアからフェリーの定期便もあり。

 

ヴロラ

アルバニア南西部の中心都市で人口は約8万人。ドゥラスと同じく紀元前からの歴史を持つ街で、ヴロラ湾に面している。ネズミ講破綻をきっかけに起こった1997年のアルバニア暴動の中心地でもある。

 

ベラト

オスマン帝国時代の町並みが残されており、世界遺産(文化遺産)に登録されている内陸の町。人口約6万5千人。

 

ジロカストラ

アルバニア南部の町、人口約4万5千人。山の斜面にオスマン帝国時代の石造りの町並みが残る。世界遺産に登録されたのはこちらが先で、ベラトはその3年後に拡大登録された。

 

ブトリント

同国最南部、サランダ県にある都市遺跡。1992年、アルバニアで最初に世界遺産に登録された。ギリシア、ローマ時代の劇場や住居跡などがある。

アクセスはサランダの町から一日6本ほど出ている路線バスで所要約一時間。

 

まとめ

共産主義と決別して30年近く経つものの、国内交通も観光産業もいまだ未発達といった印象。

その分まだ旅行客も少なく、だからこそのスレてない感じは独特。

東欧縦断の際に僕が寄った首都ティラナ、エルバサン、シュコドラについてはまた別ページで書く予定なので、良ければそちらも併せてどうぞ。

 

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