【必見の超模型】製作に14年かけた手作りのエキスポタワーが凄すぎる
2018/02/04
万博記念公園内のEXPO'70パビリオンで開催されていた「建築の記憶」展の様子をお届けしています。
ここまでは今は無きエキスポタワーの記録写真を見てきましたが、ここからは模型。
ただし!
そこらの模型とは注ぎ込んだ時間も情熱もクオリティも別次元の超精巧な模型、必見です。
エキスポタワー建築の様子と、解体時の定点観測記録はこちらからどうぞ。
エキスポタワーの造り方
今から紹介するエキスポタワーはめちゃくちゃ精巧でリアルなんですが、何が凄いってこれを個人の趣味で造ってしまったってことです。
そこに掛けられた時間も労力も並大抵ではないんですが、それ以上に溢れ出すエキスポ愛を感じました。
それじゃ行ってみましょう。
スゴい!スゴい!って、いったいどの程度すごいのか?
あなた自身の目で確かめてみて下さい。
模型ブースの入口には製作者さんから寄せられたコメントが書かれた大きなパネルが立てられていました。
「14年の月日をかけて、真鍮で造られたエキスポタワー模型が完成」
アオリ文句がまたカッコ良すぎる。
これだけでもう何か溢れてきそうです。
次に目に入ったのは模型のデータや製作者さんによる見どころ解説のパネル。
もうちょっと拡大してみます。
模型製作の概要はこちら。
- 製作期間:14年(2002年~2016年)
- 縮尺:1/140(高さ907mm)
- 素材:真鍮、鉛、アクリルなど
- 部品点数:約13,000点
- はんだ付け:約25,000ヶ所
- 最小の部品:通路等の柵の脚部(長さ0.75mm、直径0.3mm)
- 最大の部品:主柱のパイプ(長さ857.1mm、直径3.5mm)
それによると真鍮パイプなどを素材にすべて自分で部品から造り、計25,000ヶ所もはんだ付けしたようです…
主要部分の寸法は建築図面集で調べ、分からないところは三角関数を使ったり自分で撮影した写真を基に計算したと書かれてますが、それが出来てしまうことがスゴい!
細部の見どころの他その製作過程も書いてくれているんですが、とにかく本物のエキスポタワーと寸分違わず造ろうという情熱がハンパないです。
製作者さんの自費出版らしい本や写真集もありました。
びっっっしりと書き込まれた製作ノート。
とにかく熱量が、そしてエキスポ愛がスゴい!
何冊にも渡る製作ノートは作業日報でありメモであり。
考察や細かい計算が無数に、ほんと無数にありました。
そして実際にタワー模型が置かれている手前には、作業風景を記録した写真をスライドショーで流しているモニターが。
思わず見入ってしまいます。
こういった部品を全部ゼロから手作業で造り、はんだ付けしていく…
途方もない作業すぎて想像もつかなくないですか?
僕も想像がつきません。
まさに究極のエキスポ愛のみが成せる業。
0.1mm単位で計算された精密性。
寸分の狂いも無い正確な仕事ぶりは細部だけ見てもすでに美しい。
見惚れて思わずため息が出ます。
画像の枚数が多いのでページを分けますが、次はいよいよこの超絶タワー模型の完成形が!
【フルスクラッチビルド】真鍮で完全再現された部品数1万超の究極模型
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