【南米徒歩編02】パイネ一周トレッキング 初日~2日目
2017/09/23
朝の7:30、この町に来た時にも利用した丘の上にあるバスターミナルに集合。
大きなザックを背負った人々がすでにたくさん集まっていて、バスは今にも出発するところだ。
最初のバスに全員乗りきれなかったので、僕を含めた残りの人間は7:50頃出発の増発便に乗ることになった。
ネット上の情報などを見ると「宿までピックアップしに来てくれる」とよく書いてあるが、2015年11月現在ピックアップはしていない様子。
バスはどこへも寄らずにまっすぐ町を出て北へ向かった。
パイネ・サーキット
プエルト・ナタレスの町から途中1回の休憩を挟み、バスに揺られて2時間半ほど。
午前10時前にパイネ国立公園の出入口となる、アマルガ湖近くの管理事務所 Porteria Laguna Amarga に到着した。
ここが今回のチャレンジの起点となる。
バスが止まると女性のレンジャーが乗りこんできて、スペイン語と英語で簡単に説明を受ける。
その後全員バスから降りて並び、建物内でまずは入園料$18000(チリペソ)を支払った。
ここで国立公園の地図がもらえると聞いていたが特に何もくれなかった。
言えばもらえたのかもしれないけれど、地図は前日町外れのインフォメーションに行ってもらっておいたので問題なし。
続いてレンジャーから国立公園内における注意事項を聞いたらここでやることは完了。
管理事務所を出れば、そこからは自由。一人二人と皆思い思いにバラけていく。
Wルートを歩く人などは別のバスに乗り換えてさらに奥に行くようだが、サーキット(一周ルート)の僕はここからスタート。
Day1 - パイネ・サーキット、スタート
管理事務所のそばにあるトイレで用を済ませ、進む方向を確認して午前10:20頃に出発。
荷物は推定25kg前後。ズッシリと肩に食い込みかなりの重さだが、これに慣れなければならない。
まずは木製の橋を渡り、北西の方角にあるキャンプ地"Seron"を目指して歩を進める。
少し行くと火災によるものなのか、木々が焼けて黒くなっているエリアがあった。
後に聞いたところによると数年前に歩いていたイスラエル人トレッカーの不注意から起きた火災が原因らしい。
この辺りはホーストレッキングのための馬も通るため馬糞もかなり落ちている。
さらにしばらく進むと、木製の杭と鉄条網で出来た柵が目の前に現れた。
放牧用なのか一部階段状になっていて乗り越えられるようになっているが、背中の荷が重いのでバランスを崩さないように慎重に上る。
公園内には時々川があり、越える場合は普通橋がかかっていたり、小さなものだと飛び石があったりするが、この日一回だけそれらが何も無い小川があった。
ちょうど向こう岸で靴を履いていた男性に声をかけると、靴を脱いで歩いて渡ったという。
他に渡れそうなところも無さげなので同じようにしてみたが、水が痛いほど冷たい。
深さは足首が浸かる程度、幅も10m未満なのでまだ良かったが、雨の後など水量が多い時でなくて良かった。
ザックから取り出したタオルで濡れた足を拭いて、ついでに少し休んで昼食代わりのチョコクッキーを食べていると、今度はさっきの男性の連れらしき女性が川を渡ってきたので、2人にもクッキーを勧め少し会話してみた。彼らはドイツ人のカップルらしい。
またしばらく歩き、16時前にキャンプサイト"Seron"に到着。
(※写真を撮りながらゆっくり歩くタイプなので、出発から到着までの所要時間は人より長めのはず。)
ここが有料なのは知っていたが、自前のテント泊で$7500(≒1500円くらい)もするのには驚いた。
画像左側にある緑色のドームは宿泊所。
テント無しでもその分の料金を払えばあそこに泊ることができるし、別棟では食事も出る。
もちろん予約は必須のはずだけど。
風に煽られテントの設営に苦戦していたところ、さっきのドイツ人カップルが手伝ってくれた。
恥ずかしながら自分のテントにまだ全然慣れていなかったのでとてもありがたい。
食事もストーブの使い方に慣れておらず、吹きこぼれたりもしたが何とかパスタが完成。
でもスープの素やコンソメを入れる量が少なすぎたので味はとても薄かった。
そんなこんなでやっと初日が終わる。
Day2 - 湖畔のキャンプ地、ディクソンまで
朝、重体なミスに気が付く。
カメラ代わりのiPhoneの充電用に大容量バッテリーを3つも持ってきたはいいが、接続するためのコードを忘れてしまった…!
一瞬「終わった…」と思ったが、誰か同じ型のを持っている人がいるかもと朝食の時に聞いてみると、一人で来ていたドイツ人青年のアレックスが快く貸してくれた。
10時過ぎに出発。
初めの方で結構大きな登りがあった。
普段の自分なら休み休み行くところだが、ここはちょっと頑張ろうと小休止無しで登り切る。
昨日はどんよりとした空だったがこの日は晴れ間も見えた。
しばらく大きな川沿いを歩く。
道を横切るミニサイズの滝。
水を汲んで持ち運べる容器(ペットボトルでOK)さえあれば、パイネ国立公園内では飲み水に困ることはほとんどない。
ルートにはこの様な目印があったりして基本的には分かりやすい。
普通はこんな感じで足場が組まれているので、川があっても濡れずに渡れるようになっている。
ルートを通してタンポポがとても多かった。
真ん中の山の手前、湖の中に突き出した半島部分にあるのがこの日のキャンプ地 Dickson (ディクソン)。
よく見るといくつか屋根があるのが分かる。
ここからの景色が素晴らしくてつい30分も眺めてしまった。
17時半に到着。
ここ"Dickson" は$6000と前日の Seron よりも安かった。
奥の小屋は管理棟兼宿泊施設のようだ。着いたらまずここに料金を払いに行く。
支払うと日付けを書いたステッカーをくれるので、それをテントに貼っておくと「支払い済み」という目印になる。
夕食は野外にある木のテーブルで。
近くにテントを張っていたイングランドの父子と相席させてもらって楽しいひと時。
父子二人での初めての旅行だという彼らがちょっとまぶしく見えた。
【南米徒歩編03】パイネ一周トレッキング 3日目~4日目 へ続く
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