【ノンフィクション】読むと冒険に出たくなる本、おすすめ4選!

      2019/03/04

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冒険。それは甘く危険な響き。

男なら誰だって一度は憧れた事があるはず。

今回は実際に「冒険家が自身の体験を書いた作品」を中心に、男の冒険心を疼かせる本を厳選してみました。

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読めば必ず冒険したくなる、おすすめ本

すべて実話。ノンフィクションだけを選びました。

 

エンデュアランス号漂流記

20世紀初頭、世界最初の南極大陸横断を目指したイギリスはシャクルトン隊の28名。しかし南極にたどり着く前に氷の海に閉じ込められ、エンデュアランス号が大破します。

そのまま約半年間、島のように巨大な氷に乗って海を漂った末にエレファント島に上陸。そこにいても死を待つだけと判断した隊長のシャクルトンは、5名の部下を連れ全長わずか6mの救命艇で捕鯨基地のある1,300km先の島に向けて極地の海へ漕ぎ出した。

世界の遭難史上でも特筆すべき大冒険譚。


エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

 

サハラに死す

21才の日本人、上温湯隆が前人未到のサハラ砂漠単独横断に挑んだ記録。

東西およそ7,000kmのサハラは世界最大の砂漠で、現地の遊牧民ですらキャラバンを組まなければ命の保証が無い場所です。

タイトルで結果が分かってしまっているのが切ないけれど、彼が実際に旅先で付けていた日記をまとめたこの本は、その息遣いが聞こえてきそうなほどリアル。

無謀だという人もいるけれど、ラクダと人間、一人と一匹でサハラに挑んだ彼に、僕は尊敬の念と憧れを感じます。


サハラに死す――上温湯隆の一生 (ヤマケイ文庫)

 

チベット旅行記

これは明治時代後期の話。仏僧である河口慧海氏が当時鎖国状態にあったチベット国へ数々の困難を乗り越えてたどり着き、その地で暮らし、投獄の危機を免れて日本に帰国するまでの実体験です。

前半はチベットに潜入するまでの冒険的苦難の過程が描かれ、後半は当時のチベット文化圏での人々の暮らしの様子と、危機を感じてからの逃走劇に多くのページが割かれています。

そもそも河口慧海氏がチベット行きを思い立ったのは、日本に伝わっている仏典がすべて中国経由で漢語に音訳された物だったから。

これだと仏陀が説いた教えの本来の意味が分からない。そこでもっとも原典に近いサンスクリット語の古い仏典が残っていると言われるチベットへ行くことを決意しました。

もちろん今と違って飛行機で飛んで行けるはずもなく、そもそも外国人の入国を禁止しているので、方法は陸路でヒマラヤを越えての密入国しかありません。

それはもうメチャクチャに困難なことで、実際彼が日本の神戸港を出航してからチベットに入国するまでには丸3年以上の月日が掛かっています。

それでも日本人で初のチベット国入りに成功し、現地で法王ダライ・ラマにも謁見。明治期というハンデを考えると、その実行力にはただ驚くしかありません。


チベット旅行記(上) (講談社学術文庫)

 

アグルーカの行方

著者は冒険家であり作家でもある角幡唯介(かくはたゆうすけ)氏。

チベット、ツァンポー川峡谷の地図に載っていない空白地帯を踏査した経緯を描く「空白の五マイル」でこの人を知ったけど、何に挑戦するかの着眼点が良くて文章も読みやすい。

今回はおよそ170年前にカナダの極北地帯で遭難した英国フランクリン隊の足跡をたどっています。

北極海を抜ける新しい航路を探すため、2隻の軍艦に乗った総勢129名の人々が、分厚い氷に閉ざされた船を捨てて氷原に消えた件は欧米探険史でもメジャーな出来事ですが、その想定ルート1,000km以上をたった2人でソリを引いて歩こうという試み。

彼の本を読むとその挑戦に称賛の気持ちが湧き上がると共に、心の底の嫉妬心が渦を巻いては沸々と泡立ちます。

自分もこんな冒険がしてみたい。冒険が。冒険が!

やってみたいけど技術的、時間的にもそんなすぐには行けない。そして葛藤する。

心に強い刺激をもらえるので僕は彼の本が大好きです。

冒険に憧れたことがある、冒険に憧れている、そんな全ての人におすすめしたい力作。


アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社文庫)

 

まとめ

実際に冒険する機会って普通はなかなか無いですが、これらの本を読むことで追体験することは出来ます。

ネット通販で買う場合はAmazonもいいけれど、ソニーの電子書籍・電子コミックストア、リーダーストア(Reader Store)も試し読みできておすすめ。

今なら初めて利用する人向けに最大90%オフのクーポンあり。

 

 

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