【帆船あこがれ1】和歌山沖、2泊3日の体験航海記!
2018/05/16
こんにちは、KOUです。
今回は僕が以前、大阪市所有の「帆船あこがれ」で2泊3日のセイルトレーニング体験をした時の様子を。
日常では出来ない珍しい体験をいくつもしたので、写真と共にお届けします。
帆船あこがれ
あこがれは大阪市が日本国内の自治体としては全国で初めて建造した帆船です。
建造:1993年
全長:52.16m
型幅:8.60m
満載吃水:4.5m
総トン数:362トン
主機関:4サイクルディーゼル
最大出力:320PSx1基
プロペラ:フェザーリング式可変ピッチプロペラ
航海速力:8.5ノット
帆装形式:3本マスト トップスルスクーナー
マスト高:約30m
帆枚数:横帆3枚(約215m)、縦帆10枚(約568m)
搭載人員:乗組員10名、訓練生等35名(日帰りの場合60名)
市のセイルトレーニング事業に利用され、およそ20年の間に述べ約34,000人の人々が参加しました。
セイルトレーニングとは
セイルトレーニングとは、帆船航海における共同作業・共同生活を通じて、コミュニケーション能力や責任感などのいわゆる人間力を育てる為の自然教育プログラム。
20世紀前半のイギリスが発祥と言われており、適時判断力や決断力が必要とされる海洋という大自然のまっただ中、仲間たちと力を合わせて同じ目標を目指すことで参加者の成長を促します。
2泊3日のセイルトレーニング体験
夏真っ盛りの8月、以前から帆船での航海にあこがれを持っていた僕は、一人でこのセイルトレーニングに参加。
当日集合場所の大阪港に行ってみると、3本マストの白い帆船が停泊していました。
これはもう見た瞬間にテンションが上がるやつ!
ちょうど夏休み期間中だったので、子供から定年過ぎの人まで参加者の年齢層が幅広い。
やがて受付が開始されたので各々乗船します。
船内へはこの扉から。
これが2泊3日お世話になる船のベッド。僕は2段ベッドの上段でした。
船の外が見える丸窓が付いているのが嬉しい。
参加予定者がすべて乗り込むと、甲板にて船長の挨拶や航海中の約束事やルールなどについての説明があり、その後すぐに出航。
僕ら一般参加者=訓練生(トレーニー)は各々スタッフ=乗組員(クルー)を班長とする3つの斑に分けられました。
そのクルーの人たちが帆を広げる様子を見ていたけれど、マストが思ったより高くて登るの怖そうだなっていうのが第一印象。
海と船を体感し人と交流するために、乗船中のこの2泊3日間は全員携帯を預けておくルール。
そのせいもあってか、初対面同士だけどみんな自然と話すようになっていった。
救命ボート前に張ってあった布には、「Haul away!(引け)」「Hold on!(そのまま待て)」など、初心者にも分かりやすいようにセーリングで使う用語が書いてある。
クルーによる説明をみんな真剣に聞いてます。
船では何か決まったことをする時間と、自由な時間とが交互にある。
これは自由時間にクルーが見つけた蟹を、子供たちが興味深そうに覗きこんでいるところ。
潮風を受けた帆を膨らませ、船は和歌山県沖=紀伊水道に向かって順調に航海中。
遠くにタンカーと陸地が見える。
デッキ(甲板)の日陰がみんなの休憩スペース。
食事は船内の調理室で作られた物が提供されます。
お皿は洗い物が少なくて済むようにアルミのワンプレート。
食堂室で食べても良し、デッキに出て食べても良し。
夕方。風が気持ち良いリラックスタイム。
夜になると綺麗な満月が昇り、光の道が海を照らしていた。
2日目は朝食後にさっそくマスト登りが。
縄梯子を上がって行くんだけど、これが結構なスリル!
もし足を滑らせたら…って考えると、高所恐怖症じゃなくても十分怖い。
それでも小学生を含めてチャレンジしたほぼ全員が登り切ったのはすごいと思う。
上まで行くと、メインマストから今度はヤードと呼ばれる枝部分へ。
安全帯は付けているものの、足場はフットロープのみ!!
そして全体図がこちら、
どどん!!!
メインマストの最高部は約30m、つまり10階建てのビル相当。
小学生の子たちもこれを登ってるんですよ…かなり凄くないですか!?
ちなみに僕は中段にいます。
下から見上げるだけでも本当に大きい。
帆船は帆を1つ張るのにも一人の力では出来ないので、自然と共同作業になります。
午後はクルー指導のもと、一人一人操舵を握らせてもらいました。
こちらは船上ミニ運動会で行われたモップ投げの様子。
甲板と椰子の実、そしてデッキブラシを使った、デッキ・カーリング。
みんな一生懸命で、結構盛り上がりました。
帆船あこがれの夕食は基本午後4~5時頃。
トレーを持って並び、自分で一品ずつ入れていくセルフ方式です。
実は僕、中身が子供だからなのか、どこでもたいてい子供たちにメッチャ懐かれます。
この日は一緒に甲板に並び、海を見ながらの夕食タイム。
【セイル・トレーニング2】帆船「あこがれ」から「みらいへ」に続く
スポンサーリンク
人気の記事
- 1
-
世界の主要都市の緯度一覧!最高&最低気温もリスト化、比較してみた。
日本と世界、計150ヶ所超の緯度と気温をまとめて分かった意外な(?)傾向など。 ...
- 2
-
【自転車旅行の持ち物リスト】僕がヨーロッパ縦断した際の装備を公開します
このページでは、昨年僕がやった「自転車によるヨーロッパ縦断チャレンジ」の際の装備 ...
- 3
-
【狂犬病】ヨーロッパで犬に噛まれた体験談。ワクチンが無いので…
【海外事情】ヨーロッパで有料の救急車に乗った体験談。の続きです。 とりあえず噛ま ...
- 4
-
旅人には何故ビリーバーが多いのか?懐疑論者のすすめ。
「ビリーバー」って単語を知ってますか? 英語の Believe からきていて、簡 ...
- 5
-
日本一標高の高い村と町。ヨーロッパやアメリカ等の一番も調べてみた。
前の記事で比べた通り、標高の高い順となるとどうしてもチベットと南米勢で埋め尽くさ ...