【北海道一周ヒッチ5】丸一日がかりで東北自動車道を北上する
2018/04/15
ついにやってきた東北道。
これまで東京より北に足を踏み入れたことのない俺にとっては、完全に未知の領域。
そう思うだけでなんかちょっと楽しくなってくる。
今日はひたすら東北道
栃木県を快調に進む
今朝目覚めたのは栃木県南部の佐野SA。
朝起きたらまずはトイレの洗面所で歯を磨き、身なりをチェック。
ヒッチの場合、他人様の車に乗せてもらうわけだからあまり小汚いのはよろしくない。
乗せてもらえる確率も下がってしまう。
といっても野宿旅でアタマなんかいちいちセットしていられないので、こんな時に帽子はとても重宝する。
ところでこの佐野SA、何だかやたらと人が多い。
まだ朝の6時ごろなのに、だ。
車やバスが次々発着して人がワラワラと動いている。
気になったのでそのうちの一人に聞いてみると、どうやらこれは日光に行く人たちらしい。
そういえば日光も栃木県だったっけ。
いつものように太マジックで行き先を書いたスケッチブックを目の前に置いて待っていたら、しばらくして声がかかる。
今日の一発目は地元の男女3人組さん。
友達のところに行く途中だとかで、面白そうだから声を掛けてみたとのこと。
あれこれ話しつつ走り、しばらくして栃木県北部の那須高原SAに到着。
高原というだけあって、爽やかでなかなか良い雰囲気だ。アユの塩焼き他、他であまり見ない物も売っていたりする。
そしてたまたまだったのかもしれないけれど、ライダー、つまりバイク乗りの人たちが多かった。
ここでは軽く話しかけたカップルさんが、一度は行ってしまったもののまた戻ってきて声をかけてくれた。
ありがたい。
車まで行ってみるとなんと家族連れ。
子供達におばあちゃんと結構大所帯だった。
みんな楽しい人たちで、車内での話はいつも以上に盛り上る。
初めは恐る恐るな感じだった子供達も、途中からはすっごい懐いてくれてめちゃくちゃ可愛い。
「良かったら食料に」と、お菓子やお茶やらいろいろもらって、最後は一緒に記念撮影。
なんだかとっても癒された。
福島県に突入
着いた先は福島県の安積PA(パーキングエリア)。ここ福島から北の6県が東北地方ということになる。
一般的にPAはSAよりも規模が小さいために設備も整っていない印象だが、ここではラッキーなことにコインシャワーを発見!
野宿続きの俺にとって、これこそ今一番欲しかった設備だ。
頭と身体を洗い、3日分の汗を流す。
入れた金額分の時間だけお湯が出るシンプルなコインシャワーだが、すっごく気持ちいい。おかげでさっぱりした。
そうしている間に時計の針も午後に入る。さぁこっからが勝負時。
最低限今日中に青森・秋田辺りを目指している俺としては、限られた時間を効率的に使う必要がある。
気合を入れてPAに立ち寄る数少ないドライバーに次々と声を掛けていくが、みんな東北道を北へではなく東西に延びる磐越道に向かうという。
それでも粘り強く声をかけ続けた結果、やっと北へ向かう会社員風の兄さんと出会い、安積PAを脱出することが出来た。
乗車距離は短いが、磐越道を越えられるだけでも大助かり。
次の安達太良SAでは、SAの駐車場に着いて2分で「仙台へ戻るところ」だという大学生2人組と交渉成立。
ここら辺からだんだん気持ちにエンジンがかかってきた感じ。
“攻め”もアグレッシブになってきた。
雲行き怪しい宮城県
続いて宮城県、仙台の手前に位置する菅生PAではなんと、大学受験で来ていた女子とその両親にアタック。
お父さんのOKにより乗せてもらうことになったが、お母さんは明らかに困惑している様子。
車内ではそのお母さんが出す"招かれざる者"への凍てつく波動を感じつつも、意外と喋るお父さんの助力もあって何とかその重たい空気を受け流す。
徐々に良い感じでリズムが出てきたか?
そう思ったのもつかの間、走行中の車のラジオから"朝起きた大きな事故の影響でこの先通行止め"だという情報が入ってきた。
他の車はしかたなく下の一般道に降りて行くが、俺は本州北端に着くまで高速から降りるわけにはいかない。
もし仮に降りてしまったら、結局移動に"より多くの時間"が掛かるだろうし、通行止めの先で高速に戻ろうとしても、そう都合よく再び高速に乗れないことは身に染みて分かっている。
そして岩手県で…
一般道に下りるという家族に岩手県の前沢SAで降ろしてもらい、一人で道路の復旧を待つことにした。
その間にインフォメーションで調べてもらったところ、北海道へ渡るフェリーの最終便は意外と遅い23時台。
さらに日付は変わるが夜中にも何便も函館行きのフェリーが出ているという。これは嬉しい誤算だった。
これならいける。
いや、いけたかもしれない。
通行止めさえなけりゃなぁ…明朝の便の時間も聞いてみようかな…
なんて思っていると、不意に新しい情報が入ってきた。
“通行止め、解除”
ここに到着してまだわずか5分。
朝から6~8時間ずっと通れなかった道が、このタイミングで通れるようになるとは。
ツキが、流れが来てると強く感じる。
乗せてくれる人もすぐに見つかり、次の花巻PAへ。
ここでは駐車場について最初に目が合った2人組に声をかけたら、説明が終わる前に即答で「OK」の返事。
一度ヒッチハイカーを乗せてみたかったらしい。笑
この車がなんと姫路ナンバーで、岩手までパンを食べにきたんだとか。
兵庫県からはるばる岩手県まで食べに来るほどのパンって……何??
【北海道一周ヒッチ6】青森の夜、女子とお婆ちゃんときりたんぽ
スポンサーリンク
人気の記事
- 1
-
世界の主要都市の緯度一覧!最高&最低気温もリスト化、比較してみた。
日本と世界、計150ヶ所超の緯度と気温をまとめて分かった意外な(?)傾向など。 ...
- 2
-
【自転車旅行の持ち物リスト】僕がヨーロッパ縦断した際の装備を公開します
このページでは、昨年僕がやった「自転車によるヨーロッパ縦断チャレンジ」の際の装備 ...
- 3
-
【狂犬病】ヨーロッパで犬に噛まれた体験談。ワクチンが無いので…
【海外事情】ヨーロッパで有料の救急車に乗った体験談。の続きです。 とりあえず噛ま ...
- 4
-
旅人には何故ビリーバーが多いのか?懐疑論者のすすめ。
「ビリーバー」って単語を知ってますか? 英語の Believe からきていて、簡 ...
- 5
-
日本一標高の高い村と町。ヨーロッパやアメリカ等の一番も調べてみた。
前の記事で比べた通り、標高の高い順となるとどうしてもチベットと南米勢で埋め尽くさ ...