【奈良基地祭】2019年の一般開放イベント日程。ブルーインパルスは来るのか!?
2019/06/06
航空自衛隊の奈良基地では毎年数回の一般開放イベントが行われます。
今回初めて6月の基地祭に行ってきたので、事前に調べた情報と共に実際の様子もお届けしちゃいます。
各イベントの種類と日程
奈良基地祭
例年6月の第一土曜日、9:00~15:00頃の時間帯で開催されます。
2017年は6月3日(土)、2018年は6月2日(土)、そして2019年度は6月1日(土)。
展示飛行や装備品の展示、音楽隊による演奏などがあります。
詳細は次項。
花見
2019年度は3月31日(日)の9:00~15:00に一般開放が行われました。
入場無料。事前の申し込みも不要。
基地内に植えられた桜のそば、芝生の上にシートを広げて飲食が可能。ただし飲酒は厳禁。
基地の太鼓部による演舞あり。資料館の見学や基地内売店でのお土産購入なども可能です。
ゴミは各自持ち帰り。展示飛行などは無し。
平城山納涼会
毎年8月の最終金曜日に開催されています。
内容は太鼓の演舞や盆踊り、灯篭による基地内のライトアップなど。屋台も出ます。
2014年は8月29日(金)の17:00~20:30、2015年は8月28日(金)の17:15~20:00、2016年は8月26日(金)の17:15~20:00、2017年は8月29日(金)の17:00~20:00で実施。
2018年は8月24日(金)の17:00~20:00で予定されていたんですが、台風の影響で中止となりました。
体験搭乗など
定例の上記3つ以外にも、体験搭乗などを実施することがあります。
2018年11月17日(土)にはヘリコプターの体験搭乗を実施。
これらは必ず事前の申し込みが必要です。
航空祭の予定
下記の予定は2019年のもの。
- 開催時間 9:00~15:00
- 観閲式訓練展示(行進)9:50~11:00
- 中部航空音楽隊による演奏 12:00~12:40
- 航空機による飛行展示 14:10~14:20
- 装備品の展示
- 子供向けイベント
実際の航空祭の様子
さて、行ってきました航空祭!
大阪方面から行く場合は、奈良駅まで行くより大和西大寺駅からの方が近いし安い。
基地まで
大阪市内から地下鉄中央線に乗り、生駒駅で近鉄に乗り換えて大和西大寺駅で下車。
バス乗り場に行くとちょうど奈良基地行きの臨時直通バスが来ていました。
その乗り場だけ係の人が2,3人付いていて、聞けば10~15分間隔でバスが出るとか。
バスは平城京跡を通過して10分弱で奈良基地の門をくぐり、基地内に設けられた臨時バス発着場に停車。
料金は大人一人240円。
帰りもここからJRと近鉄の奈良行き、そして大和西大寺行きに乗ることができます。
基地内部
航空自衛隊奈良基地にはいわゆる一般的な部隊は駐屯しておらず、幹部候補生学校が配置されている。
なのでその身内なのか、招待客がかなり多い様子。
僕はただの一般客なので、受付はスルーしてそのまま基地の奥へ。
「訓練最優先」と書かれた道路を歩いてまずは中央訓練場(グラウンド)へ。
そこでやっていたのは観閲式の訓練展示。
制服を着た候補生たちが音楽隊の演奏に合わせて行進整列していました。
屋台
11:00に観閲式が終了。
次の見どころまでしばらく時間が空くので、その間に腹ごしらえをと屋台の出ている芝生エリアへ行ってみた。
奈良基地自体規模が大きくないせいか、出店はわずかに5店舗とちょっと寂しげ。
しかも…
陸自の大津駐屯地では隊員さんたち自身が出店をやっていたんで、ここも当然そうなんだろうと思っていたら…なんと外部から呼んだ業者だった。
出しているフードも、航空自衛隊になんら関係のないお好み焼きや焼きそば、フランクフルトなど。
ん~~これじゃあちょっとテンション上がらない。
よく見ると一応唐揚げもやってはいたけど、外部業者の唐揚げじゃなぁ…。
それでも何か食べないとお腹空くんで、お好み焼きなどを購入。
空自では海自のカレーのように目玉となるメニューをということで、鶏の唐揚げを「空上げ」(からあげ)と称し、一般への浸透を目指してます。
基地ごとにそれぞれレシピがあり、例えば和歌山の串本基地なら梅、静岡の静浜基地なら桜海老、沖縄の宮古島基地なら宮古味噌のようにご当地食材を使っているところも。
この芝生エリアでは、白いテントとパイプ椅子で座れる日陰を作ってくれていました。
ただ来客全員が座れるほどは無かったんで早い者勝ち。
木陰に座っている人も多かったんで、下に敷けるシートを持ってくると便利です。
物販
飲食系の屋台の横には自衛隊グッズを並べた物販系の出店もありました。
ただし、空自の基地なのに海軍カレー(レトルト)やその他の海自・陸自のグッズを売っていたり、自衛隊は公式に協力していないはずの某映画のグッズを扱ってたりといろいろ節操無い感じ。
こういう空自のやつだけでいいのになー。
中身はごく普通のまんじゅうやゴーフレットだろうけど、この包装は自衛隊ならでは。
トートバッグやワッペンをはじめ、子供が喜びそうな飛行機のオモチャや、
帽子やシャツなどの衣類もありました。
ちなみに迷彩の色がグリーン系なのは陸自で、空自はグレー系。
装備品展示
屋台の隣りのエリアに展示されていた20mm対空機関砲「VADS-1改」とその弾薬。
低空から侵入する敵に対抗するための近距離用防空火器なんだって。
6つの砲身が付いたガトリング方式。
ギャラリーが何人か集まると、砲身を動かすデモンストレーションをしてくれた。
データの送受信を行う為のアンテナ車も。
こちらは電力供給車。
出力150kwのガスタービンエンジンの発動発電機を2台搭載している。
全高5.8mの迫力あるレーダーセット。
遠隔操作で目標の捜索や識別、ミサイルの誘導などを行います。
売店・食堂
こういった基地には屋台式の臨時店舗ではなく、普段から隊員向けに営業している売店が必ずあります。
品揃えが多少違うと思うので、そっちも見に行くことにしました。
常設の売店があるのは厚生センターという建物内。
食堂もここにあるようで、どうやら今日は一般客も入れる様子。
まずは売店。
お土産的な物の他、普通のコンビニにあるようなスナック類やジュース、お茶なども。
奈良基地限定Tシャツは一枚2315円(外税)。
ドリンク類はだいたい150円(外税)。外の屋台だと200円だったけど、ここなら普通の値段で買える。
こちらは食堂セローム。
一般開放日の今日食べられるメニューはカレー(500円)ときつねうどん(400円)、それに唐揚げ(400円)の3つだけ。
……唐揚げ!?
おお!空自名物の空上げじゃないっすか!!
もちろん即注文。
待っている間にふと見ると、食堂内の冷蔵庫には奈良基地流のレシピで浸け込まれた大量の鶏肉が!
これこれ!
これがここの隊員たちも食べてる本物の奈良基地の空上げ!!
しかも屋台の唐揚げは800円だったのに、こっちは400円。
納得価格で美味しくいただきました!
飛行展示
その後、飛行展示とその前の和太鼓演舞を見るために再び中央訓練場へ移動。
13:40頃から少数精鋭による和太鼓の演舞が開始。
白い来賓用テントの下で座って見ている僕らは程よく涼しかったけど、日差しは結構強かった。
和太鼓が終わると14:10からはいよいよこの日最後の注目イベント、C-130Hによる飛行展示が。
グラウンドに響くアナウンスに導かれ、その場の誰もが空を見空上げる。
近づいて来た!と思っているうちに頭上を通り過ぎて後方へ。
この高度だと機体の模様まではちょっと分からない。
数分後、大きく旋回したC-130Hが再び僕らの方へ。
iPhoneのカメラだと拡大してこのぐらい。
グラウンドの真上を通り過ぎ、飛行音を響かせながら岐阜の基地まで帰っていった。
視認できていた時間は一回20秒前後(×2)か。双眼鏡や望遠レンズ無しでは、どんな機体なのかあまり分からなかった。
以前海自の阪神基地のイベントで、同じC-130Hがすぐ近くに着水、そして飛び立つところを見ているんで、正直ちょ~っと物足りない。
ちなみにこの飛行展示。2014年にはF-15J、F-2、C-130H、KC-767、U-125、UH-60Jと沢山の航空機が参加していたんだけど、近年毎年行われる共産党木津川市議団および府議団による抗議・中止要請によって年々規模が縮小されてます。
2017年の展示飛行はF-15JとC-130Hのみとなり、2018年にはついにF-15Jが1機だけになりました。
その他
制服を着て自衛隊車両の前で写真が撮れる試着コーナー。
大人用だけでなく子供用もあり。
空自の公式アプリを宣伝するこんな看板もありました。
VRでブルーインパルスのパイロット気分が味わえるらしい。
退場
航空祭は15:00をもって完全終了。
基地内の臨時バス乗り場では次々と人がバスへと乗り込み各々の駅へ。
行きは降車時払いだったけど、帰りは乗車時払いでした。
アクセス
航空自衛隊奈良基地
住所:奈良市法華寺町1578
予算の関係なのか、例年8月の納涼会は無料のシャトルバスが基地と「近鉄大和西大寺」「近鉄奈良」「JR奈良」の各駅間を走りますが、6月の基地祭では無料バスが出ず、通常の路線バスのみというケースが多い。
基地内、周辺ともに駐車場は無いので、必ず公共交通機関で行きましょう。
奈良交通バス
JR奈良駅西口の15番乗り場、または近鉄奈良駅13番乗り場から奈良交通バスの14系統「大和西大寺行き」に乗って、バス停「航空自衛隊」で下車すぐ。所要約20分。運賃は210円。
または近鉄大和西大寺駅から奈良交通バスの14系統「JR奈良駅西口行き」に乗って、バス停「航空自衛隊」で下車すぐ。所要約8分と奈良駅から乗るよりこちらの方が短いけど、何故か料金は240円と少し高い。
帰りも基地からJR、近鉄の両奈良駅と大和西大寺駅までバスが出ます。
ブルーインパルス
厚生センターの売店でブルーインパルスのパイロット&整備士一同の載った額やサインを発見。
「大変貴重な物なのでお手を触れないで下さい」とあったので写真だけ頂きました。
奈良でブルーインパルスによる展示飛行があったのは奈良基地の60周年に当たる2016年。およそ30年ぶりの事だったそうです。
基地祭が開かれる5~6月ではなく、11月6日(日)に平城京跡を会場とした「平城京天平祭」の一環として行われました。
かなりのレア度なので、奈良での次の飛行が果たしていつになるのかはまったく未定ですが、情報が入り次第更新します。
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